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「インテルのためにもセーブ」。ラドゥ、痛恨ミスで奪ったものを取り戻せるか

ナポリとアタランタを止めた元インテルGK

まだ決着はついていないが、セリエA第29節は、スクデットレースで大きな意味を持つ結果になったかもしれない。首位インテルが3位アタランタとの直接対決を制し、2位のナポリは降格圏に低迷するヴェネツィアと引き分けた。インテルは2位ナポリと勝ち点3差、3位アタランタと同6差という状況だ。

この状況を生み出した“立役者”と言えるのが、ヴェネツィアのヨヌーツ・ラドゥで、17日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は元インテルGKにフォーカスしている。

インテルの下部組織で育ったラドゥは、レンタルで経験を積んだ後で復帰を果たし、2021/22シーズンはサミル・ハンダノビッチの控えとして、インテルのファミリーの一員だった。

シーズン終盤のボローニャ戦でラドゥに出場機会が訪れると、控えGKは試合終盤にまさかのミスで失点を献上。インテルは勝ち点を落としてミランに首位の座を明け渡した。

このシーズンはミランの勢いが最後まで続いたため、ラドゥだけを責めることはできないとしても、あのミスがなければと悔やまれる瞬間だった。

そこからラドゥは再びレンタル移籍を繰り返し、完全移籍の可能性も模索することになった。行き先が決まらずにインテルにとどまっていたが、フィリップ・スタンコビッチの負傷でGK補強の必要が生じたヴェネツィアに冬の移籍市場で加入した。

ヴェネツィア加入後のラドゥは見事なパフォーマンスを見せており、カンピオナート6試合に出場して4失点。マン・オブ・ザ・マッチ級のパフォーマンスを披露する試合もあり、クリーンシート3回と活躍している。無失点試合のうち2つはアタランタ戦とナポリ戦で、インテルのライバルたちから勝ち点2を奪う働きをしている。

インテルからスクデットを「奪った」ラドゥが、今度はインテルのスクデットに貢献するのか。かつて、将来の守護神候補と期待された27歳の中堅GKの間接的な貢献にも注目したい。

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