監督就任にゴーサインを出した人物がやってこないなんて…
この夏にフロント陣の刷新に動いているミランだが、ここまで順調に進んでいない。ジャンルカ・ディ・マルツィオ記者は18日、自身のポッドキャストで今夏のクラブの状況を酷評した。
強化責任者の不在がもたらす不透明感
ミランはルベン・アモリム監督の就任を発表したが、就任を予定していたマルクス・クレシェの招へいが白紙となり、テクニカルディレクターが空席のままだ。
移籍市場に精通し、30年にわたってメルカート情報の最前線にいる同記者の父は、元指導者であり、スポーツディレクターだった。それだけに、クラブの要職の重要性は深く理解しており、だからこそ、ミランの混乱に衝撃を受けている。
監督選定プロセスへの疑問
ディ・マルツィオ氏は、監督選定のプロセスについて率直に疑問を投げかけている。
「スポーツディレクターやヘッドオブフットボール――。呼び方は何でもいいが、いまだに不在であるミランの状況について言及しなければならない」
「6月18日の時点で、移籍交渉をスタートさせられる人物の目処が立っていないことは、ミランのティフォージを不安にさせているだけではない。一人のスポーツマンとして、ファンとして、カルチョの専門家として、そして30年間サッカー界に生き、かつて監督であり後にディレクターとなった父から『監督とスポーツディレクターの信頼関係こそがサッカーにおける成功のベースである』と教わってきた人間として、私自身もあっけにとられている」
特に、クレシェとの交渉が頓挫したことは異例中の異例だろう。
「ミランが特定の人物を信頼して監督を選び、その監督就任にゴーサインを出したはずのディレクターが、結局到着しなかった。この事実に、私は率直に言って唖然としている。通常、クラブにおける仕事の進め方は異なるべきだ。まずはサッカー部門のトップとなる人物を定め、その人物が特定の前提条件に基づいて監督を選定するのが筋だろう」
イタリアのスポーツディレクター文化
イタリア国外に目を向けると、監督が補強などのチーム編成の全権を握るケースも多い。イタリアはスポーツディレクター職を特に重視している国とも言える。
ディ・マルツィオ記者は「イタリアはこうした組織作りにおいてまさにマエストロのはずだ」と述べ、次のように続けた。
「イタリアのカルチョにおいてスポーツディレクターという存在は極めて重要だが、他国では軽視されるケースも少なくない」
「例えばイングランドではかつて、監督がマネジャーとして全権を握るスタイルが主流だった。それが特定のチームが効率的な組織構造を持てずにいる原因にもなったのだろう。
「マンチェスター・ユナイテッドでのアモリムも同様だ。彼を後押しする幹部がいたとはいえ、自分一人で決断を下さざるを得なかったとき、目標を達成することはできなかった。ミランの現在のプロセスは、そうした組織構造の難しさを物語っている」
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