コンセイソン「トモリは戦力。ここからミランを立て直す」

インテルとのダービーに意欲十分のミラン指揮官

ミランは2日に行われたセリエA第23節でインテルと対戦する。前日会見の様子を『MilanNews』が伝えた。

ミラン1月のスーペルコッパ・イタリアーナでインテルを破って優勝したが、その後は苦戦が続いており、ミッドウィークのUEFAチャンピオンズリーグではディナモ・ザグレブに敗れた。

1日にはアルバロ・モラタとダヴィデ・カラブリアの放出が事実上決定。混乱が続く中でのミラノダービーとなる。

スーペルコッパではインテルにうまく対処した

「バランスを取ることは非常に重要だ。相手の強みを分析し、それに対して組織的にどう対応するかを考えなければならない。ポルト時代にもチャンピオンズリーグで彼らと対戦したが、大きく変わってはいない。選手同士はお互いをよく知っているし、監督も変わっていない。こうした継続性はインテルにとって非常にポジティブな要素だ。我々はこの戦術的な流れをどう崩せるか、そして彼らの弱点をどう突くかを理解しなければならない。どんなチームにも弱点はある」

メルカートが開いている時期は、チームが落ち着かないものなのか

「とても興味深い質問だ。正直に言うと、移籍市場は長すぎる。1カ月も続くのは問題だと思う。選手のメンタルにも影響を与えるし、チーム全体のバランスにも影響する。我々は動揺せず、やるべきことを理解しながらプレーしなければならない」

「ピッチ上の戦術面に集中したいが、メディアで多くの嘘が流れているのを見ると正直苛立つ。私は試合後にいつも記者会見をやっており、何か疑問があれば、直接聞いてくれればいい。でも、根拠のない噂が飛び交うと、チームの雰囲気にも影響を与える。選手たちはSNSを見ているし、こうした状況の中でグループを管理するのは簡単ではない。ただ、勝つためには、選手たちを最高の状態にすることが何よりも大切だ」

複数選手が移籍を希望しているという噂もある

「その話には触れたくない。それもチームの一部だし、我々は試合に集中しなければならない。明日は大事な試合だから、しっかり準備して勝つことだけを考えている。今は移籍市場の話題が多くなる時期だし、特に結果が悪いとさらに騒がれるのは分かっている」

「でも、私はチームのプレーについて批判されることには怒らない。それが君たちの仕事だからね。意見を変えてもらうには、試合に勝つしかない。ただ、移籍市場の話や憶測はコントロール外のことだし、試合に影響を与えるのは事実だが、私は戦術や試合の準備に集中したい」

サンティアゴ・ヒメネスとフィカヨ・トモリ

「ヒメネスについてはまだ公式発表されていないので、話せない（笑）」

「トモリ？もちろん彼も戦力として考えている。ポルト時代には、契約満了で退団が決まっていた選手でも、最後の瞬間までプレーさせたことが何度もある。メルカートの噂はあるが、もし彼が試合に出る必要があれば、迷わず起用する」

アルバロ・モラタの移籍

「私は選手と毎日のように話をしている。昨日もモラタを含め、チーム全員と話した。移籍というのは結婚と同じで、新郎新婦、そして司祭の意思がそろわなければ成立しない。つまり、全員の合意が必要なんだ」

ミランはチームを一新する必要があるのか

「1、2人の選手をかえたからといって、大きな変化とは言えない。君たちが興味を持つのも理解できるし、こういう話題がニュースになるのも分かる。でも、今はミラン対インテルの試合の前だ。この試合は世界中が注目している。僕は試合のことを考えなければならない。移籍市場については、別の記者会見の場で話すことにしよう」

チーム作りに苦戦している

「監督なら誰だって完璧を求める。でも、まずは土台をつくることが大事だ。監督というのは常にスーツケースを用意しているようなものだ。ポルトを離れた後、ミランの10倍のサラリーを提示されたクラブもあったが、それでも私はミランを選んだ。それは、ここで重要な仕事ができると信じているからだ。ミランは歴史の中でも厳しい時期にあると自覚している。その現実を理解した上で、ここから立て直していくつもりだ」

スタメンについて。マッテオ・ガッビア、マリック・チャウ、カイル・ウォーカーの状態は？

「ウォーカーは良い状態で、フィジカル面も問題ない。明日のオプションの一つとして考えている。チャウは今日初めて全体練習に合流したが、まだ万全とは言えない。ガッビアはザグレブでふくらはぎに強い打撲を受けたが、交代の理由はミスではない。明日は出場可能だが、チャウはまだベストコンディションではない。必要なら彼もプレーできる状態だ。FWの起用については、まだ決めていない」