FIGCの慣例で自動的には行われず
エヴァリスト・ベッカロッシの訃報を受け、先週末のセリエA開催スタジアムで黙祷が捧げられなかった事実は、多くのインテリスタやカルチョファンに驚きを与えた。特に注目を集めたラツィオ対インテルのビッグマッチにおいて、キックオフ前に静寂の時間が設けられなかった理由について、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がその背景を報じている。
●エヴァリスト・ベッカロッシ氏、69歳で逝去。インテルの黄金期を彩った不世出のファンタジスタ
同紙によると、先週水曜日に行われたセリエCプレーオフのレッコ対ジャーナでは黙祷が捧げられた一方で、セリエAでは実施されなかった。インテルの選手たちは腕に喪章を巻いてピッチに立ったが、これはクラブがレーガ・セリエAに申請し、正式に許可を得たものである。
では、なぜ全会場での黙祷という形に至らなかったのか。そこにはイタリアサッカー連盟(FIGC)の規定と慣例が関係している。
通常、全会場での黙祷はFIGCの決定によって行われる。同紙は「イタリア代表のユニフォームを身にまとった経験がある人物については、慣例として全会場で自動的に黙祷が認められる」と説明。
しかし、インテルで一時代を築いた稀代のファンタジスタであるベッカロッシだが、現役時代に代表での出場機会は一度もなかった。この事実が、FIGCによる公式な追悼行事の見送りに繋がったという。
一方で、個別の申請によって黙祷が行われるケースもある。ベッカロッシが2014年から2016年まで会長を務めたレッコが、即座に申請を行い受理されたのはそのためだ。
インテルは、今週末に本拠地サン・シーロで行われるヴェローナ戦において、改めて「レジェンド」へのオマージュを捧げる予定である。
試合前には追悼の儀式が行われ、その後に控えるスクデットの授与式、そして獲得したタイトルそのものが、故ベッカロッシに捧げられることになるだろう。
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