ブレシアの病院で息を引き取る
元イタリア代表、そしてインテルのレジェンドであるエヴァリスト・ベッカロッシ氏が、ブレッシアの病院で亡くなった。69歳だった。5月12日に70歳の誕生日を控える中での訃報となった。
ベッカロッシ氏は、2025年1月に脳出血に見舞われて以来、昏睡状態や長期のリハビリテーションを余儀なくされるなど、厳しい病状が続いていた。昨夜、入院先の病院で静かに息を引き取ったという。
インテルにスクデットをもたらした「左足の魔術師」
ブレッシアで生まれ、地元でキャリアをスタートさせたベッカロッシ氏は、1978年にインテルへ移籍。1984年までネラッズーリの一員として、ミラノの地に数々の魔法をかけた。
1979/80シーズンにはスクデットを獲得し、1981/82シーズンにはコッパ・イタリアを制覇。その後、サンプドリアへ移籍し、そこでも1984/85シーズンに自身2度目となるコッパ・イタリアのタイトルを手にした。
現役引退後は、ロンバルディア州のローカル局で解説者として親しまれたほか、近年ではイタリアサッカー連盟(FIGC)の育成年代における代表チームの団長を務めるなど、最後までカルチョの発展に尽力した。
惜別と敬意:関係者たちの言葉
ベッカロッシ氏の逝去を受け、サッカー界からは多くの追悼の意が表されている。
ハビエル・サネッティ(インテル副会長)
「寂しくなるよ、ベッカ。あなたは永遠に私たちの一員だよ」
ジュゼッペ・マロッタ(インテル会長)
「彼は多くの若手選手のインスピレーションの源だった。ロマンティックなサッカーが輝いていた時代、彼はすべてのティフォージや対戦相手を感動させる崇高なプレーを見せた。サン・シーロが本物の『スカラ座』に変わるような、氷の上を滑るかのような質の高いプレーだった」
ジュゼッペ・ベルゴミ(元インテル主将)
「天才だった。今の時代なら、彼のような背番号10はもっと高く評価されただろう。メンタルに波はあったかもしれないが、インテリスタだけでなく対戦相手からも愛されていた。アルトベッリとのコンビは信じられないほど息が合っていた。1982年W杯優勝メンバーのグループチャットでも、ジェンティーレやコンティから美しい言葉が届いているよ」
アンドレア・ラノッキア(元インテル主将)
「ベッカは素晴らしい人だった。私がインテルで苦しんでいた時期、いつも側にいてくれた。会うたびにメッセージをくれ、笑顔で励ましてくれた。彼の存在にどれほど助けられたか。大きな喪失だ」
アドリアーノ・ガッリアーニ(元ミラン・モンツァ幹部)
「深い悲しみを感じている。1985/86シーズン、彼が私のモンツァでプレーしていた時、その魔法の左足と純粋なインスピレーションに魅了された。イタリアカルチョの歴史を彩る唯一無二の才能だった」
マッシモ・モラッティ(元インテル会長)
「単なる選手以上の存在だった。ティフォージの記憶に一生残る、忘れがたい何かを持っていた。ボールの扱い方はまさに芸術家で、まるでボールの方が彼に触れられたがっているようだった。人間的にも型破りでありながらプロフェッショナル。退屈な日常から抜け出す瞬間を知っている、そんな魅力的な男だった」

