アタランタに一時は3点のリードを許す
セリエA第36節、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いが激化している。3位ユヴェントスがレッチェを下して勝ち点3を積み上げた一方、翌10日にはコモとローマが揃って勝利。対照的に、アタランタに敗れたミランが窮地に立たされた。
この結果、直近6試合で1勝しかしていないミランは、5位ローマとの勝ち点差がなくなり、CL出場権獲得に向け、極めて不安定な状況に陥っている。
怒るティフォージ、落胆のレジェンド
ミランはアタランタに序盤から押し込まれ、51分までに3点のビハインドを背負う展開になった。この展開にサン・シーロのミラニスタたちが足早にスタンドから姿を消し、84分頃には「パオロ、アレー パオロ・マルディーニ」というチャントが鳴り響いた。現首脳陣によって追い出されたレジェンドの名を呼ぶ声は、現状への痛烈な批判だ。
『スカイ』のコメンテーターを務めるアレッサンドロ・コスタクルタは、この敗戦を次のように分析した。
「今日の前半だけの問題ではない。ウディネーゼ戦、ユヴェントス戦、サッスオーロ戦からの流れがここにつながっている。私の見解では、彼らは努力こそしていた。だが、明晰さが足りない。それがこのパフォーマンスに表れている」
また、マルディーニの離脱が過ちだったのかという問いに対し、「彼のことを知らない人だって、あれが間違いだったことは分かっている。多くの選択が誤りであったことは、誰の目にも明らかだ」と断じた。
崩れゆくシーズンの積み上げ
終盤戦の失速は、これまでの評価を覆しかねない事態だ。
『DAZNイタリア』で解説を務めるアンドレア・ストラマッチョーニは、「今シーズンは浮き沈みこそあったものの、全体としてはポジティブなものだった。しかし、このような形でシーズンを終えてしまえば、これまでの積み上げをすべて壊してしまうリスクがある」と、危機感を露わにしている。
伝統あるクラブが直面した最大の危機。ミランは残り2試合で、輝きを取り戻すことができるだろうか。

