ナポリからインテルに加入した期待の新戦力
ピオトル・ジエリンスキは、セリエA最強と言われるインテルの中盤をさらに豪華にすることが期待されている。注目の新戦力が3日付け『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで語った。
インテルで過ごし始めて
「最初の数日間は少し複雑だった。8年間過ごした環境から全て変わるのは簡単じゃない。でも、日に日に良くなっているね。健全な感じで進んでいる」
「ここにくる前に、アルナウトビッチに相談した。いろいろアドバイスをもらったけど、すぐに安心できるよ、って言われたとおりだった」
シモーネ・インザーギ監督
「素晴らしいね。彼も彼のスタッフともたくさん話している。これまでに比べて、ボールを持ったときの仕事が変わるけど、少しずつ学んでいかないとね。これまでやったことがないことだけど、それは良いことでしかない。あとあと効果が分かるはずだね」
なぜインテルだったのか
「イタリアにも国外にも選択肢があった。1月に移籍金を払ってもいいっていうクラブもあったけど、インテルの選手のクオリティーと、インザーギ監督の選手の起用法を見て、ここが正しい場所だと感じたんだ。ここのプロジェクトを完全に信じて決めたよ」
サウジアラビアは考えなかったのか
「彼らから話があって、1日か2日は考えたけど、家族とナポリに残ることを決めた。お金はもらえたけど、それよりも人生の方をとったんだ。サン・シーロでのプレーが待ち遠しい。水色のユニフォームでゴールを決めたことはあるけど、今度はネラッズーラのユニフォームで決めたいね」
ポジション争いは熾烈。昨季のダヴィデ・フラッテージのようになる可能性も
「僕たちはヨーロッパでも屈指のMF陣がそろっている。僕が来て、さらに強くなったね（笑）。それは冗談だけど、敵として戦っていかに優れていて完璧かは感じたよ。ボールを奪ったと思ったらもう取り返しに来ている。もちろん、できるだけ多く出たいとは思うけど、大事なのは準備をしているかどうかだ。遅かれ早かれ、出番はやってくるからね」
ナポリは昨季苦しんだ。何がいけなかったのか。インテルもスクデット後の過ちを警戒すべきか
「全く説明できないよ。僕たち選手だけの問題じゃなかったと思うけど、あそこまで悪くなってしまったことは説明がつかない。インテルは、もっと勝利に慣れたチームで、過度に興奮することはないと思う。それは同じように続ける力になるだろう。僕がここで感じているのは、もっと自分たちの強さを証明したいという意欲だけだね」
チームが優先している目標は？
「スクデットもそうだし、チャンピオンズリーグは誰もが夢見ているものだ。選手として、それ以上のものはない。クラブワールドカップはまだ未知のものだしね。勝ち進むことは可能だ。それだけの力がある」
インテルはあなたがプレーしたチームで最強か
「答えを出すのは早い。でも、すごく強力だというのは間違いない。昨季のインテルをみれば間違いないし、僕やタレミ、マルティネスが加わった。それがどう働くかは分からないとしてもね。スクデットに迫ったサッリのナポリも、スパレッティのナポリも強かった。でも、僕にとって大事なのは、いつだって過去の成功より未来の成功なんだ」
メフディ・タレミはどう？
「ナイスガイだよ。礼儀正しいし冷静で、カンピオーネの精神を持っている。ボール保持の能力に加えて驚かされたのは、ゴール前での落ち着きだ。いつもゴール前で狙っているね」
中盤のチームメートは？
「ハカン・チャルハノールは、精度が高いのはもちろんだけど、守備フェーズの動きや走力も印象的だ。ニコロ・バレッラはなんでもできる。ヘンリク・ムヒタリャンはいったいどんなインテリジェンスをしてるんだって思わされるよ。彼の年齢でコンディションを維持して、様々なビッグクラブでプレーしてきたのは伊達じゃない。彼のような選手から学ぶことは多い」
「彼らからポジションを奪うのは大変だとしても、シーズンは長い。自分のコンディションを保つことが大事だね」
チャルハノールといえば、あなたが愛用してきた20番を付けている
「気に入っていたけど、別にどうしてもってわけじゃないんだ。だから、ハカンが付けるのが正しいことだよ。7が空いていたから、それを選ばせてもらった。父が使っていた番号で、兄弟も気に入っているからね。何枚か買ってプレゼントしないとね」
