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インテル、セリエA優勝の軌跡。2つめのステッラへのカギを握ったゲーム10選

20回目のカンピオナート制覇につながった名勝負

インテルは22日に行われたセリエA第33節のミラン戦で勝利を収め、スクデット獲得を決めた。圧倒的な力を見せつけて2つめのステッラを手にしたインテルだが、その中でも良い時期と悪い時期があったはずだ。カギとなったカンピオナートの10試合をピックアップしてみよう。

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インテル 5-1 ミラン(2023年9月16日:第4節)

3連勝同士で迎えた首位攻防のミラノダービーは、衝撃的な結果になった。開始直後にヘンリク・ムヒタリャンのゴールで先制すると、マルクス・テュラムのスーパーゴールで38分に加点して2点リードで折り返した。後半の立ち上がりに1点を返されたインテルだが、ムヒタリャンのゴールで再びリードをひろげると、ハカン・チャルハノールとダヴィデ・フラッテージも続き、5-1でライバルを下して4連勝を飾っている。

●インテル史上初のミラノダービー5連勝! ミランに5-1快勝で開幕4連勝(2023/9/17)

インテル 2-2 ボローニャ(2023年10月7日:第8節)

第6節サッスオーロ戦で開幕からの連勝が5で止まっていたインテルは、第7節でサレルニターナに4-0で大勝した。そして、2023/24シーズンのカンピオナートで初のドローが、第8節のボローニャ戦だった。試合序盤にフランチェスコ・アチェルビとラウタロ・マルティネスのゴールで2点リードしたインテルだったが、前半のうちに1点を返されると、後半序盤にはジョシュア・ザークツィーに同点弾を許した。

この一戦では、マルコ・グイーダ主審のジャッジが微妙だったこともあるが、試合後にシモーネ・インザーギ監督は「失点はどちらも重大なミスがあった。この結果はレフェリーのせいではない。あのようなミスが2つあっては、勝ち点3を手にするのは難しくなる」と険しい表情で語っていた。

●インテル、2点リードから追いつかれてドロー(2023/10/7)

インテル 1-0 ローマ(2023年10月29日:第10節)

第9節トリノ戦で3-0と快勝し、第10節の相手はローマだ。最大の注目は、ロメル・ルカクとの再会だった。夏に大きな騒動の末にインテルを去ったベルギー代表FWを、インテルとインテリスタたちがどう“歓迎”するかが話題になった。

試合はジョゼ・モウリーニョが率いるローマが守備的に戦い、インテルが主導権を握る展開に。ルカクにボールが入る度にブーイングがあったが、そもそも最前線にボールが届くことがほとんどなかった。

81分、フェデリコ・ディマルコのクロスにテュラムが合わせて、これが決勝点となっている。

●インテル、ローマ撃破で首位を維持。終盤にテュラムがこじ開ける(2023/10/30)

ユヴェントス 1-1 インテル(2023年11月26日:第13節)

ボローニャ戦の引き分け後に4連勝で首位に立っていたインテルは、第13節で2位のユヴェントスと対戦した。

首位攻防のイタリアダービーは、ホームのユヴェントスがドゥシャン・ブラホビッチのゴールで先制したが、すぐにエースのラウタロ・マルティネスが同点弾を決めて、1-1で試合終了を迎えている。

●首位攻防イタリアダービーはドロー(2023/11/27)

ナポリ 0-3 インテル(2023年12月3日:第14節)

イタリアダービーの次は、チャンピオンズリーグのベンフィカ戦を挟んで、前年王者のナポリとアウェーで対戦した。

守備陣にトラブルが続出していた中でのゲームで、インザーギ監督はいまではお馴染みとなったカルロス・アウグストのセンターバック起用をしている。前半終了間際にチャルハノールのミドルシュートで先制したインテルは、後半にバレッラとテュラムも続き、3-0で快勝した。85分のテュラムのゴールは、22本ものパスがつながって決まったことも話題になった。

●インテル、ナポリに苦戦も終わってみれば3-0(2023/12/4)


怒涛の後半戦へ

インテル 2-1 エラス・ヴェローナ(2024年1月6日:第19節)

ユヴェントス戦以降、複数得点・無失点で勝利を重ねていたインテルだが、2023年ラストゲームのジェノア戦を1-1のドローで終えて年越しとなっていた。しかし、2024年の第一歩で力強くリスタートしている。

立ち上がりにラウタロ・マルティネスのゴールで先制したインテルだが、74分に途中出場のトマ・アンリにゴールを許してしまう。それでも後半アディショナルタイムに、フラッテージが決めて勝ち越しに成功した。その後、マッテオ・ダルミアンがファウルを取られてヴェローナにPKを献上してしまったが、アンリのシュートがポストに嫌われて試合終了。運も味方につけ、2位ユヴェントスとの勝ち点差を5とし、冬の王者に輝いた。フラッテージは、カンピオナートでこれが2点目。思い返すと、このあたりからスーパーサブ的な役割で大きな結果を出し始めた。

●インテル、劇的勝利で冬の王者に! 救ったのはフラッテージ(2024/1/6)

インテル 1-0 ユヴェントス(2024年2月4日:第23節)

2023/24シーズンのセリエAで最も重要な意味を持ったかもしれないのが、サン・シーロでのイタリアダービーだ。ユヴェントスは第6節から負けなしできており、安定した守備でくらいついてきていた。インテルがスーペルコッパ・イタリアーナに参戦していて1試合消化が遅れていることもあって、両者の勝ち点差は1という状況だった。

結果は1-0。記録上、フェデリコ・ガッティのオウンゴールによる1点のみだったが、内容ではインテルが圧倒していた。ユヴェントスはこの敗戦後に急失速して一気にスクデットレースから姿を消しており、それだけ精神的に強烈なダメージを与えた一戦だったと言えそうだ。

●インテル、ユヴェントスとのイタリアダービーを制して勝ち点4差に(2024/2/5)
●ユヴェントス戦の採点(2024/2/5)

ローマ 2-4 インテル(2024年2月10日:第24節)

ローマは、ダニエレ・デ・ロッシの監督就任から3連勝で、勢いに乗っていた。その危険な相手を無事に攻略している。

アチェルビのゴールで先制したインテルは、その後の2失点で逆転を許したが、後半立ち上がりに一瞬の隙をついてテュラムが同点弾を決めると、さらに2点を加えたインテルが勝利を収めた。この試合で2位ユヴェントスとの勝ち点差は7となり、独走態勢に入り始めた。

●インテル、テュラム実質ドッピエッタ+DF2得点でローマを撃破(2024/2/11)

ウディネーゼ 1-2 インテル(2024年4月8日:第31節)

ユヴェントスが優勝争いから姿を消し、調子を上げているミランが辛うじて数字の上で可能性を残している状況が続く中、インテルは集中を切らさずに勝ち点を重ねてきた。ウディネーゼ戦も、高い集中力を示したゲームだった。

下位に低迷するウディネーゼの奮闘に苦しめられたインテルは、前半終了間際にラザル・サマルジッチに先制点を許して折り返した。後半にチャルハノールのPKで同点としたものの、その後もなかなか攻めきれない厳しい展開となっている。それでも後半アディショナルタイムにフラッテージが決めて逆転に成功。また一歩、スクデットに近づいた。

●インテル劇的逆転勝利! 優勝にまた一歩前進(2024/4/8)

ミラン 1-2 インテル(2024年4月22日:第33節)

2024年4月22日は、インテルの歴史の1ページに残る重要な日になった。史上初のミラノダービーでのスクデット決定で、インテルは宿敵より早く、2つめのステッラを付けることが決まった。

ミランは前週、ヨーロッパリーグでローマに敗れて、ステファノ・ピオリ監督に対する批判が集中していたところ。逆転優勝は現実的ではないとしても、プライドを懸けて、ホームでインテルに一矢報いようと必死だった。

しかし、またとない機会をこのインテルが逃すことはなく、ミラノダービー6連勝でライバルを撃破。およそ7万人のミラニスタがいるスタジアムで優勝を決めた。

●インテル、20回目の優勝! ミランとのミラノダービーを制して歴史を刻む(2024/4/23)

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