チーム総額5億6,815万ユーロはすでにミランを抜いてセリエA3位、新興勢力の現在地
コモはミッドウィークのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・RCランス戦に大勝し、8日のセリエA第11節ではインテルと対戦する。
この試合を前に、コモの「市場価値」を見ておきたい。データサイト『Transfermarkt』によると、コモのスカッド総市場価値は現在5億6,815万ユーロ。夏の移籍市場前は3億8,530万ユーロだった。差は約1億8,285万ユーロ、約47%の上昇にあたる。
この数字には夏に加わった新戦力の分も含まれる。だが、コモがクラブとして急激に価値を高めていることは明らかだ。
コモの主力たちが、加入してからどこまで価値を高めているのか。加入直前と現在の評価額を並べた。
加入直前と現在の評価額
| 選手 | 加入時 | 現在 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| ヤコポ・ラモン | €100万 | €4,500万 | 45倍 |
| ニコ・パス | €1,000万 | €8,000万 | 8倍 |
| タソス・ドゥヴィカス | €500万 | €2,500万 | 5倍 |
| アレックス・バジェ | €300万 | €1,200万 | 4倍 |
| アッサン・ディアオ | €900万 | €3,500万 | 約3.9倍 |
| マクシモ・ペッローネ | €900万 | €3,500万 | 約3.9倍 |
| マルティン・バトゥリナ | €2,200万 | €5,500万 | 約2.5倍 |
最大の上昇はヤコポ・ラモンだ。レアル・マドリー・カスティージャにいた2025年6月に100万ユーロだった評価額が、現在は4,500万ユーロにまで跳ね上がった。若き才能を獲得し、セスク・ファブレガス監督のもとで出場機会を得て、飛躍するという流れができあがっている。
ドゥヴィカスとパスの場合
ドゥヴィカス:500万ユーロ→実勢5,000万ユーロ超?
タソス・ドゥヴィカスは、2025年冬の加入で、コモがセルタに支払った移籍金は1,300万〜1,400万ユーロとされる。当時の市場価値は500万ユーロ。これを大きく上回る額だったが、コモでは見事な存在感を示し、今季はカンピオナートで5ゴール、CLではランス戦のハットトリックを含めて4試合で6ゴールを挙げた。
最新の市場価値は2,500万ユーロだが、『TMW』は実勢の市場価値が5,000万ユーロを上回るとの見解を示している。これはクラブ間の交渉次第ではあるとしても、驚異的なスピードで価値を高めていることは明らかだ。
パス:加入時1,000万ユーロ→現在8,000万ユーロ
ニコ・パスは、もともとレアル・マドリーの有望株で、レアル・マドリーの買い戻しオプションが絡んでいるため、シンプルに移籍金で考えることが難しい。
ただ、確実なことは、2024年夏にコモにやってきたときの市場価値が1,000万ユーロで、最新のものは8,000万ユーロに達していることだ。
今年夏にレアル・マドリーが買い戻し、その後コモが買い取ったが、レアル・マドリーには再び買い戻しオプションが付いている。いずれにしても、コモがパスを飛躍させたことに疑いはない。
上昇は主力だけではない
ラモンやアレックス・バジェのように、加入時には有力な若手だった選手の評価額も伸びている。また、ランス戦では、クラブの育成組織で育った18歳のMFマッテオ・パパッチョーリ(詳しくはこちら)がCL初出場でゴールを記録し、自前の選手が育っていることもうれしいことだろう。
既存の主力だけでも、すさまじい速度で成長しているコモ。王者インテル(チーム総市場価値:7億3,830万ユーロ)との差はどこまで縮まっているのだろうか。そういった視点からも、8日のビッグマッチには注目したい。

