ドルトムントの交渉難航で隙を突く構えか
ミランが、ケルンに所属するドイツ人アタッカー、サイード・エル・マラの獲得に向けて情勢を注視している模様だ。『MilanNews』などが12日に報じた。
19歳のエル・マラは、ボルシア・ドルトムントへの移籍が濃厚と報じられてきた。しかし、この数日で交渉が停滞しており、ミランがその隙を突こうとしているという。
ケルンは安売りせず
ドイツ『Express』によると、ドルトムントは数週間にわたりエル・マラの獲得交渉を進めてきたものの、いまだ決定打を欠いているという。ケルン側は同選手の移籍金を5000万ユーロと評価しているのに対し、ドルトムントの提示額は大きく下回っており、ケルンのトーマス・ケスラーCEOはこれまでのオファーを「滑稽」と切り捨て、不快感を募らせているとされる。
ケスラーCEOは、ドルトムントが要求額である5000万ユーロを提示した場合には移籍を容認する合意を選手と交わしている。エル・マラ本人もドルトムントへの移籍には前向きとされるが、ケルンに恩義を感じているため強硬手段に出る姿勢は見せていない。
ドルトムントの躊躇を受け、ミランをはじめとする他クラブが動向を警戒している。
ラファエル・レオン次第?
ただし、ミランが5000万ユーロ規模の投資を行うためには、市場に出ているラファエル・レオンの動向がカギとなる。ミランはレオンの売却額として5000万〜6000万ユーロを見込んでいるものの、現時点で提示されたオファーはないとされているため、即座に動けるかは疑問符が付く。
サイード・エル・マラとは何者か?
2006年8月26日にドイツのクレーフェルトで生まれたエル・マラは、父親がレバノンにルーツを持つアタッカーだ。
ボルシア・メンヒェングラートバッハの下部組織などを経て、2024年夏にケルンへ加入。1年間のレンタルで過ごしたヴィクトリア・ケルンで頭角を現した。
ケルンに復帰した2025/2026シーズンは、2025年8月24日のマインツ戦でブンデスリーガデビューを果たすと、公式戦36試合に出場し13ゴールを記録。その活躍が認められ、2025年11月にはユリアン・ナーゲルスマン監督率いるドイツA代表に初招集された(出場はなし)。
187cmの恵まれた体格を持つエル・マラは、主に左ウイングを主戦場とするアタッカー。高い足元の技術とドリブル突破を武器とし、サイドに張るだけでなく中央へ切れ込んでのシュートやスルーパスでチャンスを演出する。さらに相手のディフェンスライン間でボールを受ける動きにも長けており、ルベン・アモリム監督が採用する「3-4-2-1」システムのシャドーの位置にも適応可能と予想されている。
アモリム監督がミランに欲しているタイプの人材であることは確かだが、19歳の才能に5000万ユーロを投じることができるのか。今後の動向に注目だ。

