改めて問われるコッパ・イタリアのコンテンツ価値
インテルの優勝で幕を閉じた2025/26シーズンのコッパ・イタリア。ラツィオとの決勝戦は、興行収入において歴史的な成功を収めた一方で、テレビ視聴率という面では厳しい現実に直面している。『カルチョ・エ・フィナンツァ』が伝えた。
記録的な興行収入と満員のオリンピコ
スタディオ・オリンピコで開催された決勝戦は、チケットが完売。その売上は560万ユーロを突破し、コッパ・イタリア史上最高額を更新した。
これは、2025年のミラン対ボローニャ、あるいは2023年のフィオレンティーナ対インテルといった近年の決勝を上回る数字だ。現地での熱狂と集客力という点では、大成功を収めたといえる。
2010年以降で最悪の視聴データ
しかし、スタジアムの盛況とは裏腹に、テレビ中継の数字は低迷した。この試合を独占放送した『カナーレ5』は、同時刻の他番組を抑えてシェア率(占有率)27.8%を記録したものの、視聴者数は556万人に留まった。
この556万人という数字は、過去17年間のコッパ・イタリア決勝においてワーストの結果である。2010年以降のワーストシェア率は、2019年のアタランタ対ラツィオで記録した28.7%だったが、これよりも低かった。
過去17年間で視聴者数が700万人を超えなかったのは、今回を含めてわずか4回。600万人を下回ったのは初めてのことだ。
過去10年で最低を記録した大会全体の影響力
問題は決勝戦のみならず、大会全体に及んでいる。今大会を放送したメディアセットの集計によると、1試合あたりの平均視聴者数および平均シェア率は、過去10年で最低の数値を記録した。
2025/26シーズンの平均視聴者数は約260万人、平均シェア率は13.8%。昨シーズンと比較すると、視聴者数で16.5%、シェア率で11.5%もの下落となった。昨シーズンは準決勝でミラノダービーが開催されるなどポジティブな要因があったものの、それを差し引いても大幅な減少である。
視聴者数の減少傾向はこれで6シーズン連続となっており、コッパ・イタリアというコンテンツが持つ「テレビ番組としての魅力」が、長期的な下落局面にあることが浮き彫りとなっている。その一方で、スタジアムに足を運ぶようなコア層からは、チケット価格を引き上げることなどで、より多くの資金を回収できていると言えそうだ。
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