マッティア・モスコーニは何者?キヴがトップデビューさせたインテルの宝石

優勝決定後のラツィオ戦で堂々のデビューの19歳

2025/26セリエAでスクデット獲得を決めたインテルで、早速新たな才能が登場した。

2026年5月9日、セリエA第36節のラツィオ戦で、19歳のマッティア・モスコーニがトップデビューを果たした。80分にペタル・スチッチに代わってピッチに入ると、物怖じしない積極的なドリブルを見せ、試合終了間際には強烈なシュートを放って強烈な印象を残した。

育成組織で800得点以上を記録したとされ、才能あふれる若手選手としてトップチームへと駆け上がってきたモスコーニは、どんな選手なのか。イタリアメディアの報道をもとに、トップチームへと駆け上がってきたこの若き才能の軌跡を追う。

プロフィール

マッティア・モスコーニ(Mattia Mosconi)

生年月日:2007年3月26日(19歳)
国籍:イタリア
ポジション:フォワード、ウインガー
身長:179cm

これまでのキャリア

モスコーニのキャリアは、地元クラブのUSグロージオで始まった。レニャーノで開催された大会にて、わずか5試合で29ゴールという驚異的な記録を叩き出したことでインテルのスカウトを驚かせ、8歳で名門への加入を勝ち取った。

加入当初、彼はミラノにある練習場まで片道2時間半をかけて通っていた。車内で食事や宿題を済ませるという多忙な日々を送りながらも、練習への情熱を絶やすことはなかった。

下部組織の各カテゴリーでゴールを量産し続け、その総数は800得点以上とも言われる。U-17イタリア代表ではカピターノとしてU-17EURO優勝を果たし、U-20FIFAワールドカップにも出場するなど、世代別代表でも常に中心選手として活躍してきた。

2023年5月に初のプロ契約を結び、翌年にはアンドレア・ザンケッタ監督の下でプリマヴェーラのスクデット獲得に大きく貢献した。

そして2025/26シーズンは、プリマヴェーラとインテルU23を行き来。カンピオナート・プリマヴェーラで19試合に出場して3ゴール2アシスト、セリエCでは5試合に出場している。

待望のトップデビュー

トップチームデビューの兆候は早くからあった。2025年10月のセリエA・フィオレンティーナ戦で初めてベンチ入りを果たすと、最近ではコモ戦、カリアリ戦、トリノ戦、パルマ戦と続けてトップチームの試合に帯同した。

そして迎えた2026年5月9日。クリスティアン・キヴ監督は、この19歳にセリエAの舞台を与えた。89分に放った左足のシュートは惜しくもクロスバーを越えたが、試合後のモスコーニは「夢を叶える子どものように無邪気にピッチに入った」と語り、大舞台でも動じない強靭なメンタリティを証明してみせた。

この躍進の背景には、クラブが進める「段階的な成長プロジェクト」がある。純粋なセンターフォワードとして育ったモスコーニだが、今シーズンはウイングやセカンドトップとしての戦術的柔軟性も身につけた。クラブは彼をU23プロジェクトの軸、そして将来の主軸候補として高く評価しており、契約を2028年まで延長している。

プレースタイル

パワーと突破力を備えた「小柄な猛牛」

本来はセンターフォワードの選手だが、ピッチ上のさまざまなアタッカーポジションで機能する適応力が最大の武器と評価される。純粋なストライカーから左右のウイング、さらには長身FWの背後でプレーするセカンドトップにも適応できる。

左利きで重心が低く、フィジカルの強さを生かしてドリブルで突き進むプレースタイルは、ラウタロ・マルティネスを彷彿とさせる。「トレッロ(小柄な猛牛)」と称され、スピードに乗った1対1の仕掛けや、右サイドから中にカットインしての左足シュートが最大の持ち味だ。

マメ知識

  • 父親の記録:下部組織時代の800以上のゴールは、父親がすべてスマートフォンにメモし、帰宅後にノートへ清書して記録し続けていた。
  • チーム内での愛称:ニコロ・バレッラからは「モスコミュール」、同世代のチームメートからは、よく喋る性格にちなんで「チャチャリート」と呼ばれている。
  • 憧れの存在:自身のプレースタイルとも重なる、インテルの主将ラウタロ・マルティネスを目標に掲げている。
  • デビュー当日の出来事:セリエAデビューを果たした日の朝、チーム全員でバチカンを訪れ、ローマ教皇レオ14世に謁見していた。

ソースは『Calciomercato』『MondoPrimavera』『Football Scouting』『Inter.it』『Tribuna.com』

2024年1月にU-17イタリア代表で決めたマッティア・モスコーニのゴール

FIGC公式YouTube

この記事が気に入ったら
フォローしてね!