関係に決定的な亀裂
ローマにおいて平穏な日々を過ごすことは、常に困難を極める。現在トリゴリアでは、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督とシニアアドバイザーのクラウディオ・ラニエリとの間に険悪なムードが漂っている。『コッリエレ・デッロ・スポルト』などが14日に伝えた。
完全に無視
ラニエリとガスペリーニは昼食時、意図的に離れた席につき、互いを完全に無視。言葉を交わすことはなかった。
その後、両者はアメリカに滞在するダン・フリードキン会長との定例電話会議に臨んだ。この席で会長は、両者に対してトーンを下げ、沈黙を優先して事態を沈静化させるよう促したとされている。
現状、ガスペリーニの立場は以前ほど安泰ではない。監督はフロント陣の言動に不満を抱き、一方でシニアアドバイザーであるラニエリは、自身の立場がオーナーの意向を反映したものだと確信している。歩み寄りの兆しは見えず、こう着状態が続いているという。
両者の怒りの根源
なぜ、ここまで両者の関係はこじれたのか。発端は、先週のラニエリの『DAZNイタリア』に対するインタビューだという。
ラニエリはこのインタビューで、昨年の監督選びに言及。「私は5、6人の名前を挙げた。3人に来ず、クラブはガスペリーニを選んだ。アタランタでの実績があってのことだ」と語った。
実質的に「4番手」だったことを間接的に伝えられたガスペリーニは、この発言が気に障ったとされる。
さらにラニエリは、「ローマは優秀な若手を獲得した。全員が承認を得て連れてきた選手であり、承認なしの補強はない」ともコメントした。
ガスペリーニは、ことあるごとにアタランタ時代と比較される。ラニエリの発言はガスペリーニからすれば、「アタランタで優秀な若手を育てたのだから、若手を育ててない監督の責任だ」と解釈できるもので、相当腹を立てている様子だ。
実際、ガスペリーニは、「アタランタをあまり引き合いに出すべきではない。アタランタは若手だけで構成されていたわけではなく、初年度から4位に入る強いチームだった。目標は常に、強いチームを作ることだ」と述べ、ローマの補強不足を暗に指摘して応戦した。
トッティが警鐘を鳴らす
この騒動に対し、フランチェスコ・トッティが自身の考えを明かした。ネット配信での発言を『VoceGialloRossa』などが取り上げている。
ローマの象徴は、「内部のことには深く入り込みたくはない」と前置きした上で、現状がチームに悪影響を与えることを懸念している。
「ローマのいちティフォーゾとして、最大の目標は団結を保つことだ。いさかいがあろうとも、ガスペリーニとラニエリは、ロマニスタとクラブに対して敬意を払わなければならない」
「チームはまだ、ユヴェントスと3ポイント差という位置にいるんだ。今は持てる力を結集すべきで、総括は6月にすればいい。問題をこのように露呈させるのは、今の時期、正しくないと感じる」
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