ローマ退団決意のデ・ロッシ「僕がディレクターだったら契約延長したのに…」

 今シーズン限りでローマを退団することが発表されたMFダニエレ・デ・ロッシが、14日に会見を行った。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えている。

 会見に同席したグイド・フィエンガ氏によると、ローマはデ・ロッシに契約延長をしない意向を伝えた際、ディレクターとしてクラブにとどまることをオファーした。ただ、デ・ロッシは異なる道を選択。ローマはこれを尊重するという。

 デ・ロッシは「落ち着いてこの決定をした。過去に3、4年はローマよりも勝つチャンスがあるかもしれないチームへ行くこともできた。ただ、僕たちは違うことを選んだんだ。ローマで続けることを選んだんだ。彼らだって同じことが言えるだろう? 『デ・ロッシでどこまで行ける? イニエスタがくれば、自分たちはもっと勝てたはずだ』ってね(笑)。僕は今もクラブに対して本当の愛情を持っているよ」と語った。

 ローマを退団するデ・ロッシだが、クラブへの恨みはない。「昨日伝えられた。ただ、もうすぐ36歳だからね。おかしなことじゃない。ましてやカルチョの世界にいるんだ。分かっていたよ。10カ月も契約に関する連絡がこない時点でね。フィエンガには感謝している。尊重するし、受け入れるよ」と話している。ただし、「もし、僕だったら、僕のような選手と契約を延長するよ。僕は技術面でもたらせるものがあるし、プレーしたときはまずまずの活躍もした。ロッカールームの問題にも対処できる。もし僕がブラーボなディレクターだったら、僕と契約延長しただろう」と笑顔で冗談交じりに話した。

 デ・ロッシは「僕がチームにとって重要だということを10時間話すことだってできる。ロッカールームで重要だと感じている。ただ、クラブが決めることだ。残念なのは、今年は話すことが少なかったり、少し距離があると感じたりしたことだ。この点について、クラブはもう少し改善してくれたらと思う。だって、僕はローマのティフォーゾだからだ」と、本心を語った。

 ほかのクラブとの交渉はまだないというデ・ロッシ。「まずは家族や代理人、いろいろな人に相談しなければいけない」とし、プレーは続けるがその場所は決まっていないと述べている。

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