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ハライリのインテル移籍を阻む「イタリアの壁」――医療プロトコルが厳格すぎるという声も

ポスト・コロナ特有の事情とイスラエルメディア

インテルは、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズからイスラエル代表のアナン・ハライリを迎える予定だったが、その手続きがストップしている。

その原因について、イスラエルメディア『Sport5』の報道を『FcInterNews』が取り上げ、イタリア国内でも議論が巻き起こっている。

CONIは心臓の数値を問題視

報道によると、ハライリはインテルが直接実施したメディカルチェックは問題なく通過したという。しかし、その後に控えるイタリアオリンピック委員会(CONI)のスポーツ適性検査の段階で手続きがストップした。同選手は13日に別の医療機関で改めて心臓の精密検査を受ける予定となっている。

この背景には、世界的に見ても極めて厳格とされるイタリア独自のスポーツ医療プロトコルと、ポスト・コロナ特有の事情が深く絡み合っている。

コロナ禍以降に急増する「心臓の懸念」

『Sport5』は、新型コロナウイルスの流行以降、アスリートの心臓に軽微な異常や特異な数値が検出されるケースが一定の頻度で確認されるようになっている現状を指摘している。

これらは必ずしも選手生命を脅かす致命的な疾患を意味するものではなく、多くは一時的な影響や経過観察で済むものとされている。

しかし、イタリアの衛生当局およびCONIのプロトコルは他国に比べて非常に厳格であり、わずかな数値の揺らぎであっても徹底的な検証をパスしなければ競技資格が発行されない。

プロトコルの違いで国外へ?

セリエAでは過去にも、クリスティアン・エリクセンやエドアルド・ボーヴェのように、イタリア国内ではスポーツ適性の認可が降りず、国外リーグへの移籍や活動を余儀なくされた前例がある。今回のハライリの一件も、まさにこの「イタリアの壁」に直面している状態と言える。

同じく『Sport5』によると、ハライリの動向を以前から追っていたプレミアリーグの複数クラブが、この状況を極めて注意深く見守っているという。

イングランドの基準はイタリアほど厳格ではなく、イタリアで「不適格」と判断された事例であっても、イングランドでは問題なくプレーが許可されるケースが少なくないためだ。

もし月曜日に行われる再検査の結果が芳しくなく、登録が不可能となった場合、プレミアリーグのクラブが一気にハライリの獲得へ名乗りを上げる可能性が浮上している。

「過剰な障壁」か「確かな保護」か

こういった状況に、主にインテリスタたちはこのイタリア独自の壁に不満をあらわにしている。

一方で、イタリアのプロトコルの正当性を裏付けるような事象も起きている。今年6月には、5年前にEURO2020で倒れた当時インテル所属のクリスティアン・エリクセンが再びピッチで倒れるショッキングな事件が起きたばかりだ。

イタリアでは植え込み型除細動器(ICD)を装着した状態でのプロプレーが許可されていないため、エリクセンはイングランドへ渡ってキャリアを継続していたが、懸念されていたリスクが顕在化した形となる。

しばらくの間、問題なくプレーしていたという意味では、イタリアのプロトコルは厳しいととられるが、先月の事件を目の当たりにすると、選手の命を守るための的確な防波堤であるとも言える。

イスラエル期待の才能の未来を左右する13日の精密検査の行方とともに、この厳格なプロトコルの是非を巡る議論は今後も続いていきそうだ。

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