インテルでのアピールに燃える新戦力マソラン「即放出なんてデマ」

代理人は怒りと自信

2025/26シーズンに2冠を達成したインテルは、新シーズンに向けた補強に早くも注目が集まっている。

しかし、すでに加入が決まっている新戦力のことも忘れてはいけない。1月のメルカートで加入し、そのままモデナにレンタルしたヤニス・マソランだ。

197cmの長身MFはブレイクを果たしてインテルに引き抜かれたものの、即戦力とみる声は少ない。

同選手の代理人であるイヴァン・ル・ミーが、『FcInterNews.it』の独占インタビューに応じた。

マソランの類稀なるルーツ、イタリアでの成長、そしてインテル移籍の真相について熱く、視点鋭く語った。

多様な背景を持つファンタジスタ

—— マソランの人物像と、フットボーラーとしての特徴は?

「非常に真面目で、サッカーに情熱を注いでいる青年だ。父親がプロのサッカー選手だったため、DNAや文化、教育といった意味でもまさにサラブレッドであり、そういう環境で育ってきた」

「さらに、彼はマルチカルチャーな家族で育ったという側面もある。彼自身はフランス国籍だが、父親はマルティニーク出身、母親はアルジェリア出身、そして祖父はスペイン人だ。パスポートはフランスのものだけだが、本当に多様な背景を持っている」

「ピッチに立てば、彼はファンタジスタだ。197センチ、91キロという体躯の背番号10だね。左利きで技術的に非常に高く、素晴らしい視野を持っていて、周囲よりも先に展開が見えている。あの左足は特に繊細だ。相手をかわして数的優位を作り出すことができる」

「こうしたベースがモデナでしっかり構築された。イタリアの仕事のクオリティは、他のどの国とも違うからね。フィジカル、戦術、ディテールへのこだわり……。イタリアにいれば確実に成長する」

「フランスにいた頃は、彼の才能をどこで一番活かせるか見極めるために、レジスタ、ウイング、トップ下など様々なポジションを経験した。直近のシーズンでは主にトップ下でプレーしたが、インテルは彼をインサイドハーフとして起用するために獲得した。我々もそこが彼にベストなポジションだと見ているよ」

—— なぜ今まで知られてこなかったのか

「彼は少し特殊なキャリアを歩んできた。エリートのアカデミーや育成センターの出身ではないため、じっくり取り組む時間が必要だったんだ。キャリアを始めたムーランでは、別の仕事をしながらサッカーをしているような仲間たちと練習していたくらいさ」

「そこから我々が彼をフランス4部から1部リーグへ引き上げた。クレルモンであまり出場機会を得られなかったのは、チームがクラブ史上最高とも言えるシーズンを過ごして7位に躍進したからなんだ」

「しかも彼のポジションには元ローマのゴナロンや、監督の息子がいたからね。そこで次のステップとしてベルギーのフランクス・ボランに渡り、3年契約を結んでそこで自分の実力を証明したんだ」

セリエBでの「100万ユーロの投資」とメガクラブからの関心

—— そこでの活躍がモデナの関心を引いたのか

「それだけではない。モデナは固定費とボーナスを合わせて約100万ユーロを彼に投資した。これはセリエBのクラブにとってはかなりの大金だ。それだけ経営陣に先見の明があったということだ」

「実は、それ以前にはユヴェントスがセカンドチーム(Next Gen)用に興味を持っていたし、キエッリーニも彼を高く評価していた。ベルギーにいた頃は、ミランのモンカダのリストにも載っていたんだ。それでもイタリアほどフィジカル面を鍛えてくれる国はないため、トップチーム扱いとなるモデナを選んだ」

「私は過去にも多くのクライアントをイタリアのクラブに連れてきた。例えばマリオ・ルミナをユーヴェに連れて行ったし、最近ではインテルにいるボニーの時もそうだ。もしパルマに連れて行かず、あそこで揉まれさせていなかったら、今のインテルのような高いレベルには到達していなかったと思う。あのステップがボニーにとって不可欠だったように、マソランにとっても重要な経験になるはずだ」

「トレード要員説は大嘘」インテルで掴む未来

—— これからはインテルにふさわしい選手だと証明しなければいけない

「PSVやビジャレアルからも誘いがあったけれど、インテルこそが彼の成長の余白を最も引き出せる場所だと確信している」

「自分ならやれるという強い自信を持ってアピールし、ネラッズーロに残ることを目指している。8月末になれば、キヴ監督が最終的な評価を下すだろう。もし残す価値があると判断されればチームにとどまる」

「逆に、監督から『素晴らしい選手だが、インテルでシーズン20試合に出場する準備はまだできていない』と言われれば、セリエAの別のクラブへレンタル移籍して35試合に出場した方が彼のためになるだろう」

「だから、メディアで『彼は他クラブとのトレード要員だ』という記事を読むとイライラする。とんでもないデマだ。インテルがわざわざ彼に投資しておいて、一度もチャンスを与えずに手放すわけがない。彼は自分の力を証明するために、毎日這いつくばって戦う覚悟だ」

「それに、彼にとってはセリエBよりもAの方がプレーしやすいはずだとみている。Aの舞台なら、今シーズンのモデナのように相手が3人がかりで彼を潰しにくるようなことはできないからね。もっとスペースが生まれるはずだし、彼がどんな器の選手なのかをみんなに見せつけられると思っているよ」

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