インテル、イタリアダービー敗戦。ユヴェントスはCL出場に望みつなぐも、主役は主審に

15日に行われたセリエA第37節のユヴェントス対インテルは、3-2でホームのユヴェントスが勝利を収めた。

ユヴェントスにとって大一番

伝統の一戦イタリアダービーは、すでにインテルがスクデットを決めた状況となった。ただ、ユヴェントスはチャンピオンズリーグ出場権獲得に望みをつなぐために、勝ち点3が必要。インテルがその夢を壊すかどうかが注目された。

だが、試合は思わぬ方向に進んでいく。ジャンパオロ・カルヴァレーゼ主審が、両チームにとっての悪夢となった。

23分、プレーを止めたカルヴァレーゼ主審は、少し前のセットプレーをVARでチェック。キエッリーニに対してダルミアンのファウルがあったとして、ユヴェントスにPKを与えた。

このPKでインテルは、GKハンダノビッチがクリスティアーノ・ロナウドのシュートをセーブ。しかし、こぼれ球を押し込まれて先制を許した。ハンダノビッチはインテルでのセリエA328試合出場となり、ワルテル・ゼンガ氏の記録に並んでいる。

34分にはインテルがVARでPKを獲得。ラウタロ・マルティネスがデ・リフトにかかとを踏まれたことが確認された。

しかし、前半終了間際にはクアドラードがミドルシュートを叩き込み、ユヴェントスがリードを奪って折り返している。

カルヴァレーゼ主審がダービーの主役に

VARが目立ったとはいえ、ここまではまだ大きな問題ではなかった。しかし、後半に入ってカルヴァレーゼ主審の独壇場になる。

55分、ユヴェントスはルカクに対してベンタンクールがファウル。すでに警告を受けていたベンタンクールに対して、軽度のファウルで2枚目を出して退場を命じた。その後はインテルが攻め込み続けると、83分には左からのクロスにルカクが飛び込んでゴールネットが揺れると、主審はルカクのファウルを取った。だが、VARで確認した結果、キエッリーニのファウルという判定に覆って得点が認められ、2-2の同点となる。

するとその直後、今度はユヴェントスがクアドラードに対するペリシッチのファウルでPKを獲得。クアドラードが決めて勝ち越し、ユヴェントスが勝ち点3をもぎ取った。

ハイライト動画

異例の超低評価「2」

VAR以外にも警告連発などで悪い意味で目立ったカルヴァレーゼ主審。当然試合後はレフェリーの話題が中心となった。

『FcInterNews』は、採点の記事の中でカルヴァレーゼ主審に触れ、「2」の酷評。「彼のジャッジは醜悪。クルゼフスキに対する2枚目の警告を避け、ベンタンクールには出した。キエッリーニに褒美を与え、クアドラードのPKを発明した。とんだ茶番だ」とぶった切った。

インテルのアントニオ・コンテ監督は、クラブの給与カット要請報道以来、公の場でコメントをしていない。この日もクリスティアン・ステッリーニ助監督がメディア対応となっている。

試合後の会見で同アシスタントは「コンテが判定に腹を立てているかは知らない。我々はそれよりもパフォーマンスに注目している。起こったエピソードは誰だって見られる。それをみて自分の意見を言えばいい」と述べるにとどまった。

ユヴェントスのアンドレア・ピルロ監督は、「彼の試合の解釈は気に入らなかった。非常にありきたりなファウルでも警告を出してきた。相手には出ていないのにね。たとえばラウタロはかなり多くのファウルをした。ただ、全てのエピソードをリスト化したいわけじゃない。この試合は退場によってかなり制限された」と、こちらも不満を口にしている。

アタランタが一抜け

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