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「金の話ばかり」スポーツ相がレーガを非難。ダル・ピーノとスカイは反論

 イタリアのヴィンチェンツォ・スパダフォーラ相は8日、レーガを厳しく非難した。これに対して関係者が怒りのリアクションを示している。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くのイベントが中止・延期されているイタリアだが、セリエAは8日から無観客で試合が再開されている。この日スパダフォーラ相は、「イタリアサッカー選手会(AIC)のダミアーノ・トンマージ会長に同意」と述べ、セリエAの試合も中止にすべきだと訴えた。

 さらに同大臣は『90ミヌート』でレーガを痛烈非難している。「彼らは誰も責任を背負おうとしない。カルチョの世界、特にセリエAは、どんなことにも免疫があると感じている。ティフォージにとって素晴らしい試合であることは重々承知しているが、事態は刻々と変化している。私には様々な誹謗中傷のメッセージが届いているが、興味があるのは皆さんの健康だけだ。レーガはその責任を負わない。ダル・ピーノは他人に決断を委ねるばかりだ。その姿勢には、私も含む多くの人間が不満を持っている。事の深刻さを理解していないように思う」と語った。

 さらに、完全無料放送が実現しなかったことで『スカイ』も攻撃対象となっている。

「スカイのCEOとレーガ・セリエAの会長は、いつも『何を得て、何を失うか』、お金の話に終始した。この世界だけ現実の外にあるかのようだ」

「(8日のミラン戦で)パンデフはゴールを決めたあとに抱き合った。良くない例だ。(FIGC会長のガブリエレ・)グラヴィーナがイタリア人の健康を守るために正しい立ち位置をとることを願っている。火曜日にカンピオナートの停止が判断されることを願っている」

 レーガ・セリエAのパオロ・ダル・ピーノ会長は、これを受けて次のように反論している。

「スパダフォーラ大臣は本質的に間違っている。大臣は法を無視し、彼の役職の責任を放棄している」

 スポーツ大臣から非難された『スカイ』は同日声明を出し、無料放送が実現しなかった理由に触れた。

 これによると、スカイはしばらく前から無料放送の可能性を探っていた。しかし、これを実現するためにはルールと法律の変更が必要だったが、大臣はそれを変えなかったと主張している。「レーガもスカイもDAZNもルールや法律を変えることはできない。それは議員の仕事であり、責任はあなたにある」としている。

FIGCのグラヴィーナ会長は、10日に緊急会議を開き、4月3日までカンピオナートを完全に停止するかを議論する予定。すでに同会長はUEFAに連絡を取り、カンピオナートの10日延長する余地があるかを問い合わせているという。これが許可された場合はコッパ・イタリアの日程がなくなるかもしれない。

 ヨーロッパ全体でも感染はひろがっており、EURO2020の開催も危ぶまれているだけに、確かなことは何もない状況だ。

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