新システム3-4-2-1と戦術的課題
ミランは25日、スコットランドのグラスゴーでセルティックとのプレシーズンマッチを行い、2-2で引き分けた。ルベン・アモリム新監督にとって就任後初の対外試合となり、3-4-2-1の初披露の場となった。
前半の苦戦からカマルダの2発で同点へ
試合は開幕を直前に控えコンディションで上回るセルティックが前半の主導権を握った。ミランはビルドアップでの個人のミスや守備陣の連係不足から2失点を喫し、0-2のビハインドで前半を折り返す。
しかし後半、アモリム監督はダヴィデ・バルテザーギとルベン・ロフタス=チークを除く大部分のメンバーを交替。右サイドにサムエル・チュクウェゼ、左サイドにエマヌエレ・ボルサーニらを投入すると流れが一変した。
48分にフランチェスコ・カマルダが自ら得たPKを決めて1点を返すと、55分にはチュクウェゼのアウトサイドにかかったクロスから再びカマルダが押し込み、2-2の同点に追いついた。
アモリムのスタイルと浮き彫りになった課題
この試合では、アモリム監督が求める戦術の一端が確認された。
高いディフェンスラインの設定、ライン間への縦パス、ダイレクトプレー、そしてサイドのスピードだ。前体制の低い位置でブロックを敷く守備から、ハイプレスでのボール即時奪還を目指すスタイルへの転換が試みられた。
一方で課題も明確になったと『MilanNews』は指摘する。
特に3バックのポジショニングのミスや相手にプレスを突破された際の危機管理には不安定さが残ったとした。
フィカヨ・トモリやストラヒニャ・パブロビッチの判断ミスを補うためにも、メルカートではスピードと冷静さを兼ね備えたDFの補強が必要とされると主張した。
また中盤では、クリスティアン・コモットが物怖じしないプレーを見せた一方で、サムエレ・リッチには迷いが生じる場面が散見されたことも不安視している。
チュクウェゼのウイングバック起用という選択肢
後半から右サイドに入ったチュクウェゼは、圧倒的なスピードと1対1の強さで展開を打開する存在感を示した。カマルダの同点ゴールを演出したアウトサイドのクロスは、高い技術力を証明している。
アモリム監督はチュクウェゼを3-4-2-1のウイングバックとして再定義しようと試みている。攻撃時の推進力は大きな武器となる一方、非保持におけるポジショニングや守備タスクは今後の課題である。また、セリエAのクラブが強固なブロックを敷いた際に、スペースがない状態からどう良さを引き出すかという点も今後の焦点となりそうだ。
アモリム監督「カマルダは今季我々にとどまる」
試合後、アモリム監督は『スカイ』の取材に応じ、チームの取り組みと若手の成長について語った。
「選手たちは指示されたタスクを実行しようと試みていた。2週間のトレーニング直後であり容易ではなかったが、インテンシティを変えようとする意思が見えたことはポジティブだ。失点場面など改善すべきシーンはあるが、これはプレシーズンの過程として正常なことだ」
また、2ゴールを挙げたカマルダの去就についても言及した。
「カマルダは今季、我々のチームにとどまる。彼や一緒に取り組んでいる若手たちを非常に信頼している」
チーム全体の戦術浸透については時間を要することを認めつつ、前向きな姿勢を示している。
「ハイプレスをチームに落とし込んでいる最中であり、向上させる必要がある。ポゼッションによって試合をコントロールすることが求められるが、それにはまだ時間が必要だ。しかし、チームのハードワークには非常に満足している」
なお、前半に違和感を訴えて交代したマリオ・ヒラについては「何かを感じたようだが、深刻なものではないとみている。早期の回復を願っている」とコメントした。
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