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デ・ケテラールはまだ真価発揮できず。それでも「ミランは正しい場所」か

ベルギー期待の才能はイタリアでスタートダッシュ失敗

ミランはチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節でディナモ・ザグレブに勝利した。チームには良いムードが漂っているが、その波に乗れていないのがシャルル・デ・ケテラールだ。

今年夏にやってきた期待の才能は、これからブレークするだろうか。

ターニングポイントはチェルシー戦

期待値が高いデ・ケテラール。最初の数試合は、国外からきた新加入ということであたたかい声が多く、センスが垣間見えるだけで盛り上がった印象だ。

その風向きが明らかに変わったのは、チャンピオンズリーグ・グループステージ第3節のチェルシー戦。トレクァルティスタで先発したデ・ケテラールは、格上相手にほぼ何もできずに批判の的になった。ミランはこの一戦を0-3で落としている。

その直後、セリエAのユヴェントス戦でミランは2-0と快勝。デ・ケテラールがベンチスタートになる中でブラヒム・ディアスが爆発した。

チャンピオンズリーグでは再びチェルシーに敗れたが、カンピオナートでは連勝。ミランは良い流れに乗った。

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アピールしたい試合で単独最低評価

負傷による離脱もあったデ・ケテラールは、10月25日のディナモ・ザグレブ戦が公式戦5試合ぶりの先発だった。評価を落としたチェルシー戦以来のスタメンということだ。

相手はチェルシーほどでの強豪ではなく、休養も十分。ステファノ・ピオリ監督としては、ここで自信を植えつける狙いもあったかもしれない。

しかし、目立った活躍はなく、52分で交代。各メディアがミランのワーストプレーヤーに選出した。

たとえば『ガゼッタ・デッロ・スポルト』。こちらはチーム全体に「8」の高評価を付けたが、デ・ケテラールは「5」でワーストに選出。デ・ケテラールを除く最低点が「6」となっていることからも、ずば抜けて良くなかったという印象をもたれていることがうかがえる。

『MilanNews』は、「大きなリアクションを求められた試合で何もできなかった。試みようという意思はあったが、それも期待されたほど積極的ではなかった」と辛らつに評価した。

近年の歴史から集まる期待

だが、まだ失格の烙印は押されていない。『スカイ』や『トゥットスポルト』は、ミランがデ・ケテラールの成長にふさわしい場所だと強調している。

『トゥットスポルト』は、「期待された活躍は見せられていないだろう。モンツァ戦でもディナモ・ザグレブ戦でもイマイチだった。それでも、彼が成長するために正しい場所があるとすれば、それはミラネッロだ」としている。

『スカイ』は、ミランの戦略面にも注目。揺るがぬ信念と一貫性で収益を安定化させているミランは、この数年若手にフォーカスしてきた。

サンドロ・トナーリ、ラファエル・レオン、ピエール・カルル、フィカヨ・トモリ、イスマエル・ベナセル、テオ・エルナンデス、マイク・メニャンといった選手は、すでに獲得時と比較して3倍の価値になっている。この中には、トナーリやレオン、カルルなど、すぐに芽が出なかった選手も少なくない。

同メディアは、デ・ケテラールのシャイな一面が影響していると指摘したが、「最初の1年間で怯えたりすることは若者にありがちなこと。そこで必要なのはインテリジェンスのあるマネジメントや20歳の若者に対して与えるべき時間だ」としている。

ピオリ監督も自信

ピオリ監督はユヴェントス戦の前の会見で、「3年前のラファエル・レオンにしても、1年目のサンドロ・トナーリにしても、多くの非難を浴びた。シャルルは才能のある若手だ。もっと決定的な選手になるには当然時間が必要だが、私は信じている。彼の道は正しいはず」と語っていた。

思い描いていたとおりにはならなかったデ・ケテラール。だが、彼の真面目な性格は誰の目にも明らかで、周囲は温かく適応を見守っている様子だ。

苦しんだ先に、明るい未来は待っているだろうか。

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