ミランは14日、セリエA第27節でナポリと対戦し、0-1で敗れた。
まだ戦力が整わないミラン
ミランはロマニョーリが招集外になったのに加えて、試合当日にケアーがコンディション不良となり、ガッビアが先発起用された。ハカン・チャルハノールとテオ・エルナンデスは帰ってきたものの、前線は引き続きラファエル・レオンと厳しい陣容で強敵をサン・シーロに迎えている。
ナポリに押し込まれたミランだが、前半は後方で耐えて、多くの決定機を与えなかった。
すると、0-0で折り返した後半の立ち上がりにミランがギアを上げた。だが、これが隙をつくる。
49分、ミランは右サイドでダロトがカスティジェホにボールを預けて裏を狙うも、横パスをインターセプトされると、ここからカウンターを浴び、ポリターノに先制点を許した。
その後、60分の3枚替えなどで挽回を目指したミランだが、なかなかゴールが決まらない。86分にはペナルティエリア内でテオ・エルナンデスがバカヨコに足を蹴られるシーンもあったが、主審は映像を確認してノーファウルとジャッジする。
後半アディショナルタイムに途中出場のレビッチが主審に対する暴言で退場となって万事休す。ミランはカンピオナートでダービー以来の黒星。首位インテルとの勝ち点差は9に開いてしまった。
PKはあったのか
試合後の話題は、テオ・エルナンデスがペナルティエリア内で蹴られたシーンについてとなった。『MilanNews』は「なんという判定だ」と驚きをあらわにし、ファブリツィオ・パスクア主審を非難。SNSでも怒りの声が噴出した。
元審判のマウロ・ベルゴンツィ氏は『TMWラジオ』で「ファウルはあった」との見解を示している。
『スカイ』のプレゼンターであるファビオ・カレッサ氏は「PKになるべきだった」とコメント。パオロ・ディ・カーニオ氏は「確かに触っている。イタリアではPKになるシーンだ」と指摘した。
また、ファビオ・カペッロ氏は「審判が決めたのだから、ここで議論しても意味はない。まあ、確かに触っている。それは確かだ」と述べている。
一方でステファノ・ピオリ監督は冷静で、「多くの場合はPKになるが、ほかの考えがあったということだろう」と試合後にコメント。それよりも失点時のミスに言及し、今後に試合に集中すると強調した。
首位が遠のく…
ミランはこれでインテルとの勝ち点差が「9」。ピオリ監督は「もともとスクデットは我々の目標ではない」と語るも、「できるだけ維持したかった。今週は最高の一週間になったかもしれないが、チャンスをいかせなかった」と嘆いた。
首位のインテルについては、「チャンピオンズリーグ敗退後に調子を上げている」と指摘。ただし、「我々はできる限り続けたい」と、ヨーロッパリーグでも勝ち上がることが目標だと語っている。