ミランは7日、セリエA第26節エラス・ヴェローナ戦で2-0の勝利を収めた。
ローマ戦で奮闘したものの、続くウディネーゼ戦は低調なプレーだったミランは、緊急事態で試合に臨んだ。
上記の記事は、前日に報じられたミランの状況。さらに、サンドロ・トナーリとイェンス・ペッター・ハウゲもコンディションが十分ではないとのことで、ベンチスタートとなった。
しかし、この日は今シーズンのミランの強さの源であるチーム力が前面に出た。前線のラファエル・レオンがブレーキになって攻撃がなかなかフィニッシュまでいかないものの、チーム全体の運動量が多く、ヴェローナにチャンスを与えない。
すると27分に先制点。ハカン・チャルハノールの代役として出たラデ・クルニッチが、直接FKでゴール。
この完璧なコースに決めて、見事に仕事を果たした。
後半立ち上がりには、テオ・エルナンデスの代役として左サイドに入ったディオゴ・ダロトがアレクシス・サレマーカーズの横パスを受けて華麗に決めて2点差とすると、その後も危なげない戦いぶりで2-0の勝利を収めている。
ミランはこの勝利で暫定ながら首位インテルと勝ち点3差。ステファノ・ピオリ監督は試合後、「主力を欠いて我々はより強くなる」と『スカイ』にコメント。「我々は宇宙人ではない。失敗することもある。それでも自分たちの道は分かっていて、困難は成長の助けになる」と語り、チーム力で手にした一勝を喜んだ。
『スカイ』のコメンテーターであるジュゼッペ・ベルゴミ氏は「5人の選手を欠いたら、ほかのチームは厳しいと感じるだろう。ただ、このチームはたくさんの選手が不在の中でハイテンポを維持した」と述べている。
ヴェローナのイバン・ユリッチ監督は、「今日は相手が上だった。チームは諦めず、最後の20~30分間は悪くなかった。ただ、今日は相手を称えるべきだろう」と『スカイ』に語り、敗戦を認めた。
FKを決めたクルニッチは「多くの主力を欠くこの困難の中で、僕たちは再び一つのグループであること、ファミリーであることをを示した」と満足げ。「過去に良い状態じゃなかったり、精神的に良くなかったこともある。自分にあまり自信を持てずにいた。でも、今は再び取り戻している」と、チームを助ける準備はできている。
ヨーロッパリーグではすでにゴールを決めているものの、セリエAで初得点を挙げたダロトは、「初ゴールはうれしいけど、それよりチームのパフォーマンス」と強調。セリエA適応も進んでおり、「いつでも向上することができる。僕はまだ若くて、日々の取り組みで成長できる」と語った。