監督が語った「破壊的なスピード」とリーダーシップ
インテルは25日、セリエA第8節でフィオレンティーナに2-1で逆転勝利した。0-1で迎えた後半のアディショナルタイム、マルクス・テュラムが同点ゴールを決め、90+5分にはPKを獲得した。これをピオトル・ジエリンスキが決め、試合をひっくり返した。
イタリア各メディアが、テュラムの活躍を絶賛している。
得点前から際立っていた突破力
『FcInterNews』は採点記事で7.5点をつけ、「攻撃で最も生き生きとしており、終盤にフィオレンティーナに追いつき、逆転のPKを手にしたのが彼であるのは偶然ではない」と評した。
『スポルトメディアセット』は8点。「常に最も危険な存在。最後は、すべてを自分でやらなければならないと悟り、意志の力で1-1のゴールを決めた」と記した。
『TuttoMercatoWeb』も8点で、「終盤は1人で試合に勝った」とした。
得点が生まれるまで、フィオレンティーナのGKダビド・デ・ヘアがテュラムの前に立ちはだかったが、最終的には狙いすましたシュートで相手守護神を攻略した。
ディウフとのパス交換から、ゴール隅へ
同点弾が決まったのは、後半アディショナルタイム突入直後だった。
ゴール前でのパス交換からテュラムが放った左足のシュートは、相手DFの股を抜け、ゴール右隅に転がり込んだ。
『FcInterNews』は、テュラムが「ボールをコントロールし、1人をかわして、地を這うシュートでデ・ヘアを呆然とさせた」と記し、『TuttoMercatoWeb』は、「外科手術のように正確に」決めたと表現した。
テュラムは、このゴールをラウタロ・マルティネス流の喜び方で祝った。
「チームを背負っている」 キヴ監督の評価
キヴ監督は記者会見で、テュラムが好調な理由を問われ、フランス代表のジネディーヌ・ジダン監督の名前を挙げながらこう答えた。
「私の功績なのか、ジダンの功績なのかは分からない。彼はリーダーシップを引き出している。ラウタロがいない今、チームを背負っている」
続けて、この日のプレーをこう評した。
「いずれにせよ、素晴らしい選手だ。100分にもダッシュして、常に相手の守備を悩ませる破壊的なスピードを見せた」
PKのキッカーを問われると、監督は、蹴るのがうまい選手はほかにいると答えたうえで、テュラムの人柄にも触れた。
「彼は楽しんでいて、ほかの選手が蹴るのを見て大喜びするほど寛大な男だ。今後、自分で蹴るとは思わない。彼がもたらす良いことを受け取ろう」
さらに、テュラムの価値と、フランス代表に招集されなかったことにも言及している。
「彼の価値は今季に始まったことではなく、チームにとっての付加価値だ。フランス代表に招集されなかったことが、モチベーションの面で彼に何かを上乗せした。重要な価値があることは、代表も知っている」
「ラウタロのように」 本人の言葉
テュラムは、同点ゴールセレブレーションについて、『DAZNイタリア』でこう明かした。
「同点の後は、ラウタロのように喜んだ。いつも90分に決めているのは彼だからだね」
逆転勝利については、チームの自信を挙げた。
「このチームには、終盤でも試合に勝てると知っている自信がある。試合は長いし、僕たちはいつでも勝てると分かっている」
4月以降、最もゴールに絡んでいる一人
統計によると、テュラムは、3ポイント制になって以降のインテルで、セリエAのホーム戦で少なくとも7試合連続ゴールを決めた3人目の選手になった。過去はロメル・ルカク(2021年)とクリスティアン・ヴィエリ(2003年)だ。
同じ統計は、今年4月初めから、セリエAでテュラムより多くのゴールに絡んだ選手はいないとも記している。数字は16(11得点5アシスト)で、ドニエル・マレンと並ぶ。ラウタロ不在のなか、テュラムがチームを引っ張り続けられるかに注目が集まるだろう。
テュラムのゴールシーン

