チェルシーやリヴァプールの動きも引き合いに
インテルの株主構成をめぐり、重要な動きが伝えられている。『コッリエレ・デッラ・セーラ』は20日、オークツリーが今夏、少数株主として出資する意向を示す投資家から複数の関心表明を受けていると報じた。
オークツリーが投資家の提案を精査
複数の情報源によると、名乗りを上げているのは大手ファンドだけでなく、有力な企業一族の資産を運用するイタリア国内外のファミリーオフィスも含まれるという。
オークツリーは通常の業務として受け取った提案を精査しており、今後数週間のうちに一つ、あるいは複数の候補との対話を深める可能性があるとされている。
同紙が取材を申し込んだところ、オークツリーはこの報道についてコメントしなかった。
今回の動きで重要なポイントは、新たな株主を迎えることで、将来的なクラブ売却を見据えた評価額を確定できることだとされている。
『フォーブス』によれば、インテルの企業価値は負債込みで15億ユーロ、『Football Benchmark』の試算では21億ユーロとされている。
同紙は続けて、オークツリーが念頭に置く金額はこの幅の中にあるとみられるが、最終的な金額は選定される投資家の数・属性、さらにオークツリーが新株主に譲る少数持分の比率や経営上の権限次第だと伝えている。
欧州のサッカークラブに対する投資家の関心は根強く、その裏付けとして同紙はチェルシーの米プライベートエクイティ、クレアレイク・キャピタルへの売却の可能性や、すでに実現しているリヴァプールの株30%の売却事例を挙げている。
まだ本格的な交渉段階ではない?
一方、『Gazzetta.it』は、現時点では単なる関心表明の段階にとどまり、オーナー側がそれを精査している状況だと伝えた。
当事者間の本格的な対話にはまだ至っておらず、ただし近く実現する可能性もあるという。同紙は「オークツリーは財務的な論理で判断しており、少数株主の受け入れはここ数年の方向性と矛盾しない」とした。
インテルのクラブ運営は財務体質の強化を続けており、経営は持続可能な状態にあるとされ、ジュゼッペ・マロッタ会長はこれまでも繰り返しチームの若返りの必要性を強調してきた。
新たな株主の参加によって、オークツリーはこれまでの成長の一部を現金化できることになる。ただし『Gazzetta.it』が強調するように、この件はあくまで中長期的な話であり、オークツリーは急ぐ必要のない中で判断を進めているという。

