「誰もが勝つためにあらゆることをする」
インテルのアレッサンドロ・バストーニは、ユヴェントス戦の大げさなファウルアピール以降、批判の的となっている。3日に行われたコッパ・イタリア準決勝ファーストレグのコモ戦でも相手サポーターからブーイングを浴びたことで改めて注目を浴びているところだ。
これについて、元イタリア代表のジュゼッペ・ロッシが『The Italian Football Podcast』で自身の見解を語った。
イタリア代表選出を巡る議論の是非
「バストーニを代表から外すべき」という極端な意見をロッシは一蹴する。
「バストーニを代表でプレーさせるべきではないなど、くだらない話だ。誰もが自分のチームを有利にするために、ルールのギリギリ、あるいはそれを超えるような行為に手を染めている」
ロッシは、ピッチ上での駆け引きがカルチョの本質の一部であることを強調した。
「もし、そうした行為を理由に招集を見送るというなら、イタリア代表というチーム自体が成り立たなくなってしまうだろう」
勝利のために選んだ手段
バストーニが取った選択について、ロッシはプロフェッショナルとしての冷徹な視点を持つ。
「ピッチの上では、勝つためにあらゆる手段を講じるものだ。バストーニがあの行為を勝利のために必要だと判断したのなら、彼にとってそれは正解だったといえる。事実、その試みは成功し、彼らは数的有利な状況になった。そして最終的に白星を手にした」
自身の美学とは異なると前置きしつつも、ロッシは言葉を続ける。
「私自身、あのような類のプレーは嫌いだ。決して好ましいものではない。だが、彼が間違っていると言い切ることはできない。残念ながら、それもまたカルチョの一部だからね」
非難されるべきはVARの運用
ロッシが真に問題視しているのは、選手個人の振る舞いではなく、それを制御すべきテクノロジーの運用実態にある。
「理解に苦しむのはVARの存在だ。こうした事態こそ、VARが介入すべき局面だろう。『これはレッドカードではない。シミュレーションを行ったバストーニにイエローカード』。それで終わる話だ」
現在の判定システムに対する不満は隠せない。
「一体何のためにVARが存在するのか。現状では全く意味をなしていない。私はバストーニ個人を責めるつもりはないが、あのプレー自体を支持しているわけでもない。私が責任を問いたいのは、機能していないVARと、それを取り巻く忌々しいルールの数々だ」
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