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インテルの補強が完了。実質の移籍金総額は?

パヴァール獲得で終了

インテルの今夏の補強が実質的に完了した。バンジャマン・パヴァールが29日にミラノ入りし、30日には契約書へのサインを済ませる予定だ。インテルの今夏のメルカートでの動きをまとめて紹介する。(※9月2日クラーセン加入を受けて追記しました)

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完全移籍前提レンタルも考慮

インテルに限ったことではなく、近年の移籍市場では買取オプション付きのレンタルや買取を前提としたレンタル、買い戻しオプションを付けた完全移籍といった形もあり、『transfermarkt』などのデータサイトをパッと見ただけでは把握できない条件も少なくない。完全移籍オプション行使の際に値引き交渉をするのも常套手段で、今後のことは分からないが、インテルが大きく入れ替わった夏だったことは明らかだ。

今夏の実質的な移籍金を整理してみた。

今夏の主な獲得選手

GK:ヤン・ゾマー

前所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
移籍形態:完全移籍
移籍金:600万〜675万ユーロ

バイエルンとの間で600万ユーロの契約解除条項があったため、この額で報じるメディアも多い。ただ、契約解除条項発動条件を満たしていなかったため、インテルが675万ユーロを支払ったという報道もある。

GK:エミル・アウデロ

前所属クラブ:サンプドリア
移籍形態:完全移籍オプション付きレンタル
移籍金:レンタル料なし、オプション行使時700万ユーロ

GK:ラッファエレ・ディ・ジェンナーロ

前所属クラブ:グッビオ
移籍形態:フリートランスファー
移籍金:なし

DF:ヤン・ビセック

前所属クラブ:オーフス
移籍形態:完全移籍
移籍金:700万ユーロ

デンマークのオーフスからの完全移籍。契約解除条項の行使による引き抜きで、移籍金は確定。ただ、契約はデンマーク通貨で5200万クローネで、これをユーロにするとほぼ700万ユーロ。

DF:バンジャマン・パヴァール

前所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
移籍形態:完全移籍
移籍金:3000万ユーロ+ボーナス200万ユーロ

正式な数字は明らかになっていないが、これまでの報道によるとこの程度の条件となっている。

MF:ダヴィデ・フラッテージ

前所属クラブ:サッスオーロ
移籍形態:完全移籍前提有償レンタル
移籍金:レンタル料600万ユーロ、完全移籍時2200万ユーロ+ボーナス500万ユーロ

データサイトでは600万ユーロのレンタル料が記されるが、実際には最大で3300万ユーロの大型補強。また、将来放出した際の移籍金10%もサッスオーロに支払う必要がある。

MF:フアン・クアドラード

前所属クラブ:ユヴェントス
移籍形態:フリートランスファー
移籍金:なし

ユヴェントス退団後のインテル加入のため移籍金はゼロ。年俸は200万ユーロで、チャンピオンズリーグ出場権獲得によるボーナスが50万ユーロとされている。

MF:カルロス・アウグスト

前所属クラブ:モンツァ
移籍形態:完全移籍前提有償レンタル
移籍金:レンタル料450万ユーロ、完全移籍時750万ユーロ+ボーナス

データサイトではレンタルとしか書かれていないが、『スカイ』によるとレンタル料が450万ユーロ。完全移籍時に750万ユーロを上乗せし、さらにボーナスが上乗せになる可能性もある。

MF:ステファノ・センシ

前所属クラブ:モンツァ
移籍形態:レンタル終了で復帰
移籍金:なし

FW:マルクス・テュラム

前所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラッドバッハ
移籍形態:フリートランスファー
移籍金:なし

ボルシア・メンヒェングラッドバッハとの契約が満了してフリーで移籍。年俸600万ユーロの5年契約で、チーム最高クラスの待遇だ。ただし、成長令で税金の優遇があるため、インテルの負担額は780万ユーロ程度と伝えられている。

FW:マルコ・アルナウトビッチ

前所属クラブ:ボローニャ
移籍形態:完全移籍前提レンタル
移籍金:完全移籍時800万ユーロ+ボーナス200万ユーロ

レンタルだが2年間の契約でインテルに復帰。将来ボローニャに支払う金額は800万ユーロで、ボーナスが最大200万ユーロと報じられている。なお、アルナウトビッチの年俸は200万ユーロ。

FW:アレクシス・サンチェス

前所属クラブ:マルセイユ
移籍形態:フリートランスファー
移籍金:なし

昨年夏にインテルを退団してフリーでマルセイユへ。リーグアンで活躍したあと、ホアキン・コレアの後釜としてインテルに復帰した。インテルは昨年夏にサンチェスの年俸700万ユーロが高すぎるため契約を解除した。ただ、その際にサンチェスは退職金として約400万ユーロを要求している。今回は280万〜300万ユーロの年俸となっているようだ。

MF:デイビー・クラーセン

前所属クラブ:アヤックス
移籍形態:完全移籍
移籍金:なし

9月1日に駆け込みで決着。アヤックスとの契約は1年残っていたものの、功労者としてフリーでの許可が認められたとされている。そのため、移籍金は発生していない。

インテルの補強総額

上記の補強のうち、完全移籍が義務的なものはその条件行使時の移籍金を加味、買取オプション付きレンタルについてはノーカウントとし、ボーナス分を考慮せずに合計額を出すと総額9175万ユーロとなる。1ユーロ160円換算で146億8000万円だ。

今夏の主な移籍金が発生した放出選手

GK:アンドレ・オナナ

移籍先:マンチェスター・ユナイテッド
移籍形態:完全移籍
移籍金:5250万ユーロ+ボーナス500万ユーロ

MF:マルセロ・ブロゾビッチ

移籍先:アル・ナスル
移籍形態:完全移籍
移籍金:1700万〜1800万ユーロ

MF:ロビン・ゴセンス

移籍先:ウニオン・ベルリン
移籍形態:完全移籍
移籍金:1300万ユーロ+ボーナス200万ユーロ

MF:ジョヴァンニ・ファビアン

移籍先:ボローニャ
移籍形態:完全移籍
移籍金:500万ユーロ

ウディネーゼ行きが頓挫したインテル期待の若手だが完全移籍での放出。ただし、インテルは買い戻しオプションを付けた。1200万ユーロで連れ戻すことができる。

MF:バレンティーノ・ラザロ

移籍先:トリノ
移籍形態:完全移籍
移籍金:400万ユーロ

FW:ファクンド・コリーディオ

移籍先:リーベル・プレート
移籍形態:完全移籍
移籍金:450万ユーロ

FW:ホアキン・コレア

移籍先:マルセイユ
移籍形態:完全移籍オプション付きレンタル
移籍金:レンタル料200万ユーロ、完全移籍オプション1000万ユーロ

放出の総額

ボーナス分は除外、完全移籍オプションについても考慮せずに上記の移籍金の総額を出すと、インテルの選手補強による収入は9900万ユーロとなる。1ユーロ160円で計算すると158億4000万ユーロだ。

およそ725万ユーロのメルカート黒字

クリスチャン・アスラニやフランチェスコ・アチェルビなど、事前に決まっていた完全移籍や、アンドレア・ピナモンティやロレンツォ・ピローラの放出などを除外すると、だいたい獲得と放出の移籍金のバランスは取れていることに。やはりGKアンドレ・オナナの放出はインテルにとって大きかったようで、昨年夏にフリーで獲得した守護神を高値で売却できたことが今夏の補強につながったと言えそうだ。

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