チャンピオンズリーグ・ベンフィカ戦を左右する大事なリーグ戦
インテルは7日のセリエA第29節でサレルニターナと対戦する。翌週にチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグのベンフィカ戦を控えるインテル。過密日程の中で比較的楽な相手であることは間違いないとしても、そういったところにこそ落とし穴はあるもの。サレルニターナのチーム状況を整理する。
パウロ・ソウザ監督のもとで調子を上げる
サレルニターナは第28節終了時点で15位。降格圏である18位エラス・ヴェローナとの勝ち点差は9となっており、ある程度落ち着いていられる状況。ただ、もちろんまだ油断はできないだけに、少しずつでも勝ち点を稼ぎたいはずだ。
その少しずつを体現しているのが現状で、直近4試合は全てドロー。その中にはミラン戦も含まれている。勝ちきれないという見方もできるかもしれないが、実際には調子が上がっていると考えるべき。2月15日にパウロ・ソウザ監督を迎えてからの戦績は1勝4分け1敗で、黒星は初戦のラツィオ戦のみだ。
カギを握るのはブライユ・ディア、右肩上がりの選手も
パウロ・ソウザ監督の就任からシステムは一貫して3-4-1-2。攻撃の中心はセネガル代表のブライユ・ディアで、すでに今季2ケタ得点を達成している。また、先月18日のボローニャ戦ではロレンツォ・ピローラがセリエA初ゴールを記録した。インテルからレンタル中の若手DFは着実に経験を重ねているところだ。
ディア以外に得点源が見当たりないシーズンとなっているため、インテルとしてはここを抑えきれれば勝機は見えてきそうだ。
それでも不安は尽きない。1-1の引き分けに終わった前節スペツィア戦では、アントニオ・カンドレーヴァが『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のベストプレーヤーに選出されており、調子は上向きの様子。中盤の底を務めるラッサナ・クリバリは影響力を強めている。今季わずか3ゴールと不振が続いているクシシュトフ・ピョンテクについても、スペツィア戦ではまずまずの評価を受けていた。そろそろ、があるかもしれない。
スタッツ上の好調選手は?
スタッツをもとに選手のパフォーマンスをスコア化するサッカーNFT『Sorare(ソラーレ)』では、ここまで挙げたカンドレーヴァ、ピローラ、クリバリ、ディアに直近5試合平均スコアで高い数値が付いている。
これに加えて、DFノルベルト・ギョンベールとGKギジェルモ・オチョアにも高いスコアが付いた。特にギョンベールはサレルニターナ全選手の中で直近5試合平均スコアが最高で、調子が良いことは明らか。今冬加入のオチョアもファインセーブでたびたびチームを救っており、守備陣は自信を持っているはずだ。
サレルニターナ対インテル:ブックメーカーのオッズは?
そうは言っても、チャンピオンズリーグ8強のインテルと、セリエA15位の対戦。戦力差は明らかで、インテルにとっては勝利以外の結果であれば、再び非難の的になることは間違いないカードである。
6日時点で遊雅堂のオッズは、インテル勝利が1.44倍で、サレルニターナの勝利が7.00倍。引き分け4.50倍となっている。Sportsbet.ioはインテル勝利が1.46倍で、サレルニターナ勝利が7.60倍。ドローが4.60倍だ。