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インテル、疲労感だけの移籍市場…。強化の噂はいつの間にか消滅、終盤は戦力低下回避のみ

大型補強の話題からスタート

2023年1月のメルカートが締め切りとなった。インテルは結果的に若手をレンタルで出すことしかしなかったが、話題だけは豊富だった。

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すでに忘れかけられている話題として、マルクス・テュラムユヌス・ムサカルロス・アルカラスの獲得が注目された。

特にテュラムについてはポジティブな見解がイタリアでは広く伝えられ、「インテルで中心選手になるというプロジェクトに選手が惹かれている」と再三報じられた。1月上旬の会談で一気に合意まで迫るのではないかとされたが、その後紙面に登場する回数が激減している。

結局、テュラムはボルシア・メンヒェングラッドバッハに残留。来夏にフリーとなって新天地を探す見通しだ。インテルの関心が続いていたとしても、純粋な争奪戦になったとき、資金力で劣るインテルに勝ち目があるかは分からない。

ユヌス・ムサもバレンシアに残留。20歳のアメリカ代表MFも、一時は一面に出てくるほど話題になったが、やはり突然紙面から忘れられた。

20歳のカルロス・アルカラスは、1月13日にラシンからサウサンプトンへの移籍が決定。インテルが関心を持っていたとしても、争奪戦で敗れた形だ。

シュクリニアル騒動へ

1月の後半は、ミラン・シュクリニアルの騒動に揺れた。

昨年夏、インテルはパリ・サンジェルマンから届いた高額オファーを断り、契約期間が残り1年のシュクリニアルを残留させた。インテル首脳陣は再三「契約延長を楽観している」とコメント。選手のインテル愛を主な理由に、メディアもフリーでの退団はないと踏んでいた。

だが、ワールドカップによる中断の前になっても結論は出ず、そのまま2022年が終了。他クラブとの接触が正式に解禁された。それでも正式な返答を出さないシュクリニアルにインテルが返事のデッドラインを設定したとされ、不穏な空気が流れ出すと、23日に代理人が決定的な発言。「契約延長の可能性はない」と断言された。

そこからはシュクリニアルを冬の移籍市場でパリ・サンジェルマンに安値で売るか、半年後にフリーで退団させるかの2択だった。シュクリニアルは契約金を下げることで移籍金ダウンに力を貸してパリ・サンジェルマンに行くことも考えたようだが、2000万ユーロを要求したインテルはパリ・サンジェルマンのオファーに満足せず。半年後にフリーで放出することになっている。

パリ・サンジェルマンから2000万ユーロのオファーが届くことに期待して後釜探しも進めていたインテルは、シュクリニアルが残留したため結局動かず。苦労のわりに残るものがない市場になった。

6000万ユーロ→ゼロ

第19節のエンポリ戦を終えたあと、インテルはミランとともに、激しく叩かれた。エンポリ戦では前半のうちにシュクリニアルが退場となり、10人での戦いを強いられたため、敗れたとはいえ、そこまでひどいパフォーマンスだったわけではない。実際、その前後の試合でインテルは好パフォーマンスを見せており、明らかにパフォーマンスが落ちているミランとは状況が違う。それでも、シュクリニアル退団希望のニュースはインテルにネガティブなイメージを植えつけた。

残留が決まったシュクリニアル。1月31日のコッパ・イタリアはシモーネ・インザーギ監督がベンチ入りさせなかったが、彼がこれまで見せたプロ意識を考えれば、残り半年で手を抜くことは考えにくい。

ただ、これによるチームへの影響は気になるところ。そして何より、フロントの失態は明らか。昨年夏、インテルはパリ・サンジェルマンからボーナス込みで6000万ユーロのオファーを受けていたとみられるが、6500万ユーロ未満は認めないとして拒否していた。その結果、1年後にフリーで引き抜かれる形になる。

アタランタ戦の前にジュゼッペ・マロッタCEOは、「いまのサッカー界にバンディエーラは出てこない」と話し、「選手が頻繁に移籍するようなダイナミズムが働いている。我々はこういう世界に慣れる必要がある」と述べた。

それが分かっていたなら、なぜシュクリニアルを夏の市場に出してしまったのか。そしてなぜ最終的に引っ込めてしまったのか——。その想像力を欠いていたインテルの過去の決断が悔やまれる冬の移籍市場になった。

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