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ミランとドローのレッチェが判定に激怒。「ドラマが台無し」と会長

2点差をひっくり返して8試合ぶり白星を手にしたと思われたのに…

11日にセリエA第12節のレッチェ対ミランが行われ、2-2の引き分けに終わった。2点差を追いついてドローのレッチェだが、試合後に怒りを爆発させている。

レッチェが憤っているのは、終了間際のシーン。ロベルト・ピッコリのゴールで逆転したはずだったものの、直前の競り合いでマリック・チャウの足を踏んでいることが映像で確認されて取り消しとなった。

勝っていれば8試合ぶりの白星となっていただけに、レッチェにとっては受け入れがたいジャッジとなっている。

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スティッキ・ダミアーニ会長自ら語る

口火を切ったのは、サヴェリオ・スティッキ・ダミアーニ会長だ。『DAZNイタリア』で次のように話している。

「ドラマチックな結末だった。そうなるはずだった。我々が多大な努力の上につくりあげた魔法が、悪魔のようになりつつあるVARによって台無しだ」

「少し前にも同じことを言った。VARをこうやって使うなら、ほかのチームにも、対戦相手にも同じ基準で使わなければいけない。ミランの選手は誰も抗議をしていなかった。レッチェが失点するたびに、誰かが足を踏まれたのではないかと探すようではおかしくなる」

「私はルールの話をしている。細かいところまで全て見だしたら、なにかしら見つかるというものだ。その細かいところが見逃されることもあれば、そうでないこともある。このエピソードによって、魔法のドラマが台無しになるんだ」

「我々は情熱で活きている。VARを使うことに対する憤りというよりも、このスポーツの素晴らしさを台無しにすることへの心配だ。ミランのような相手から35メートルの逆転弾が決まったんだ。そんな最高のドラマがVARで台無しになった」

「不運? 一部のチームだけが細かいところまでチェックされる? いや私が言っているのは、統一された基準をしっかり確立すべきだということだ。一部の試合ではVARの使用がとても慎重になる。一方で、ローマ戦ではバスキロットの指先をボールがかすめた程度でPKを取られた」

「腹立たしい形でのVAR使用が全ての試合であるなら、チームの格差うんぬんの論争にならないだろう」

ダヴェルサ「会長は言わなければいけないと感じた」

その後、ロベルト・ダヴェルサ監督も『DAZNイタリア』のインタビューに応じた。

「会長の言葉については絶対にコメントしてはいけない。会長が自分の意見を表明したということは、何かを言わなければいけないと分かっていたということになる。選手たちはよくやった。みんながあのエピソードを目にした。ただ、私はコメントしたくない」

ピッコリ「僕的にはノーファウル」

自身のキャリアの中でも重要なゴールになるはずだった22歳のピッコリは、もちろん納得がいっていない様子で、『DAZNイタリア』にコメントを残している。

「僕的にはノーファウルだよ。決まっていたら大きな勝ち点3になった。残念だね。チャウはすぐ立ち上がったし、誰も抗議をしていなかったよ」

「(ゴールが取り消されてプレーに戻るときは)最悪の気分だった。ゴールを決めて最高にうれしかった。そのあとのことは最初は理解できなかったけど、ゴールが認められなくて、ショックを受けたね」

取り消されたレッチェのゴール

セリエA公式YouTube

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