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ユヴェントスが狙うサッスオーロの18歳ダリル・バコラ、冬のメルカートで動く可能性も?

「カルネヴァーリの置き土産」をめぐって1月に攻防戦か

今夏の移籍市場最終盤まで展開されたサッスオーロとユヴェントスの攻防は、移籍市場の閉幕とともに一旦の幕を下ろした。しかし、18歳のMFダリル・バコラを巡るストーリーがこれで終わったわけではない。サッスオーロが若き才能の流出を拒んだ一方で、ユヴェントスは今冬の市場での再接近を視野に入れていると伝えられている。

9月13日に行われた一戦に途中出場したバコラは、アシストを記録するなど存在感を示し、ユヴェントスの関心を強めたかもしれない。

今回は、今季の活躍と今後の動向が気になる新星について、イタリアメディアの報道をもとに紹介する。

ダリル・バコラ(Darryl Bakola)プロフィール

  • 生年月日:2007年11月30日(18歳)
  • 国籍:フランス(コンゴ民主共和国にルーツ)
  • 身長:178cm
  • ポジション:トレクァルティスタ、インサイドハーフ
  • 利き足:右足
  • 前所属:オリンピック・マルセイユ

サッスオーロの確信とアクイラーニ体制での覚醒期待

バコラは2026年2月にマルセイユからサッスオーロへ移籍金1000万ユーロで移籍した。

2025/26シーズンのセリエAでは6試合に出場。負傷離脱の時期もあったが、ピッチ上で存在感を放っていた。

セリエAでの公式戦初先発は、奇しくも3月21日のアリアンツ・スタジアムでのユヴェントス戦だった。当時指揮を執っていたグロッソのチーム内で百日咳が流行したことで巡ってきたチャンスだったが、まさに今、獲得を狙う相手のホームで運命的なデビューを飾っていたことになる。

そのポテンシャルはビッグクラブの注目を集め、今夏のメルカートではユヴェントスが獲得に動いたとされる。

しかし、サッスオーロはもっと育ててから売却する方針で、ユヴェントスのオファーを拒否したという。

クラブは2026/27シーズンをバコラにとって本格的な飛躍の年に位置付けている。若手の起用に定評のあるアルベルト・アクイラーニ監督のもと、中盤の核としてプレー時間と責任を与え、飛躍させるつもりだ。

プレシーズンからトップチームに帯同し、順調に序列を上げているバコラにとって、この環境はさらなる成長に向けた格好の舞台となる。

第3節ボローニャ戦をケガで欠場していたバコラは、第4節のユヴェントス戦に途中出場。中盤のハードワークに加えて、推進力の高さを見せ、89分のキーロン・ボウイの勝ち越し弾をアシストした。

なぜユヴェントスは1月の獲得前倒しを狙うのか

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の12日の報道によれば、ユヴェントスは1月に再びバコラの獲得に動く可能性がある。

バコラが今季のセリエAで安定したパフォーマンスを見せ始めれば、他クラブからの関心が集まり、獲得競争と移籍金が高騰することは明白だからだ。

さらに、膝の手術を受けたケフラン・テュラムの離脱により、ユヴェントスの中盤は層の薄さに直面している。ボックス・トゥ・ボックスとしての推進力と技術を兼ね備えたバコラは、中盤の補強動向において魅力的な選択肢であり続けている。『ガゼッタ』は、負傷離脱中のテュラムとプレースタイルが酷似していると指摘しており、単なる頭数合わせではなく、テュラムの穴を埋めうる具体的な代役候補として名前が挙がっている点も見逃せない。

評価が上がりきる前に動くことで、競合を避けて手中に収めたいという思惑だ。

キーマンはカルネヴァーリ

この交渉の鍵を握るのが、現在ユヴェントスで幹部を務めるジョヴァンニ・カルネヴァーリだ。長年にわたりサッスオーロのCEOを務めた人物であり、バコラをマルセイユから獲得した当事者でもある。

当時サッスオーロのCEOだったカルネヴァーリ自身、バコラ獲得時に『ガゼッタ』の取材に対し「重要な投資だった。2007年生まれの若い選手だが、名門クラブとの争奪戦を勝ち抜いてでもどうしても獲得したかった」と語っていた。

カルネヴァーリはサッスオーロの財政状況や選手評価の基準、そして経営陣の思考パターンを熟知している。サッスオーロが育て上げた若手を簡単には手放さないクラブであることを誰よりも理解しているからこそ、1月の移籍市場が両クラブにとって最初の本格的な試練の場となるとみられる。

プレースタイルと課題――ポグバに憧れる「8番」のポテンシャル

「幼い頃からポグバに憧れていた。彼のピッチ上でのプレーだけでなくスタイル全体が好きだった」

バコラ自身が『ガゼッタ』でそう語る通り、彼の魅力は高い足元の技術とボールを前に運ぶ推進力にある。狭いエリアでボールを受けて前を向く反転の巧みさや、相手ライン間での崩しの局面で見せるアイディアは一品だ。一方で「守備の対応とフィニッシュ精度は改善しなければならない」と本人も課題を認識している。

マルセイユ時代には17歳でUEFAチャンピオンズリーグのピッチに立ち、若くして大舞台の空気を吸ってきた。フランスの各世代別代表にも名を連ね続けており、その才能への評価は国際的にも揺らいでいない。

1月か、それとも2027年夏か

『transfermarkt』におけるバコラの市場価値は現在800万ユーロだが、すでにサッスオーロは獲得に投じた1000万ユーロよりはるかに高い額で売却できるとみているだろう。

価値が上昇する前にユヴェントスが引き抜くのか、それともサッスオーロで成長を続けるのか。今後の活躍に注目したい選手の一人だ。

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