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ルックマン、国外移籍拒否の条件は無効にできる?

アタランタが交わした約束は法的に認められない可能性

アタランタのアデモラ・ルックマンの去就が注目を集める中、ある弁護士の主張が話題になっている。

注目されているのは、イタリアの最高裁判所弁護士であるミケーレ・ラ・フランチェスカ氏のSNS投稿だ。同弁護士は、サッカー界の法律問題をSNSで取り上げる中で、ルックマンに対してアタランタが国外移籍のみを認めているという点に言及した。

同氏はまず、次のように指摘している。

「クラブと選手間で移籍について合意があったことは、双方が認めている事実だ。その中で国外移籍しか認めないというのはアタランタの主張だが、これが事実だとしても、この合意は無効になる」

続けて、根拠となる法令について説明した。

「これは立法令第36号第26条第6項で禁止されている“競業避止契約”に該当する。条文にはこうある。『契約には競業避止条項や、契約終了後にスポーツ選手の職業的自由を制限する条項を含めることはできない。また、契約関係の存続中にそうした条項を追加することもできない』」

さらに同氏は、この規定を双方が知らずに無効な契約を結んだとは考えにくいとし、次のように続けた。

「より可能性が高いのは、選手側の説明、つまり“両者が一定の金額で移籍することで合意していた”というものだろう」

そして、この前提に立てばFIFA規約の適用も可能になると述べた。

「この観点からすると、FIFA規約第14条を用いることができる。つまり、クラブの不適切な行為に基づき、ルックマンが“正当な理由”で契約解除できることになる」

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