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ミランがインテルに学ぶことは? コンセイソン続投を支持する番記者

CL決勝進出のライバルは「成熟した男の集団」

インテルがUEFAチャンピオンズリーグ決勝に進出したことは、他クラブのファンに複雑な感情を呼び起こしている。ミラン専門メディア『MilanNews』でフランコ・オルディネ記者は「インテルから学ぶべきこと」と題したコラムで、ライバルの成功からミランが得るべき教訓を語った。

同記者は、インテルがバルセロナを撃破して決勝へと駒を進めたことに触れつつ、注目すべきはプレー内容や技術面よりも「気質」だと強調する。「“地獄のような1週間”、ボローニャ戦、ミラノダービー、ローマ戦の3連敗のあと、選手たちが団結し、立ち上がり、栄光に向かって進んだ。『成熟した男たちの集団』であることの資質だ」と、宿敵のメンタリティーを称賛した。

そして、このような姿勢こそがチーム構築の核になると指摘する。「これはアッリーゴ・サッキが昔から重視してきた考え方でもあり、技術面以上に重要な要素かもしれない」と述べた上で、「他者の成功に刺激を受け、それをモチベーションに変えられる人間は、ビジネスでもスポーツでも特別な存在になれる。ミランがこのメッセージを受け取ってくれることを切に願う」と続けた。

その上で、「次の監督選びは、まさにこのポイントが重要だ」と主張する。

同記者は、「私の下にはセルジオ・コンセイソンについて様々な考察が届いている。それらは全て共感できる。たとえば、ジェノア戦で彼はチームを集め、団結力に誇示した。また、ウォーカーは最近のインタビューで『ミランで毎日体重を計測する』と話していた。これはコンセイソンのこだわりではなく、アントニオ・コンテのような監督も実践していることであり、これによりマイク・メニャンは体重を落とし、シーズン終盤に入ってパフォーマンスを上げている。また、ルカ・ヨビッチにも同じことが言えるだろう」とした。

つまり、オルディネ記者は現体制の継続、すなわちコンセイソンの続投を支持している立場だ。

「仮にコッパ・イタリアで優勝してチームに良いムードが続くならば、無理に新しい監督やシステム、トレーニングへと切り替えるのではなく、セルジオ・コンセイソンに継続して任せるという選択肢もあるはずだ。特に来季は、インテルとユヴェントスがクラブワールドカップによる疲労を抱えることが予想されるため、序盤のスタートが極めて重要になる」

最後に記者は、「これはあくまで私の個人的見解であり、大胆な決断ではある。ただし、メニャンやテオの契約延長は早急に進めなければならない。インテルはゾマーやアチェルビといった経験豊富なベテランがチームに好ムードをもたらしており、そうした雰囲気が再構築への第一歩になるはずだ」と結んだ。

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