グローブを手にしたスペイン人はもう1人
インテルは19日のコッパ・イタリア ラウンド16でウディネーゼに2−0で勝利した。この一戦では、今年夏にジェノアから加入したGKジョゼップ・マルティネスが出場し、インテルデビューを飾っている。
ジョゼップ・マルティネスは、インテル史上、初の“本職”のスペイン人GKとしての公式戦出場を果たした。ウディネーゼとの試合は、それほど多くの仕事がなく、見事クリーンシートを達成した。
だが、この「初」はちょっとややこしい話だ。「スペイン人GKがゴールを守った」のはこれが初だが、実は「スペイン人がゴールを守った」のはすでに先例があるのだ。
すでにピンときた人がいるかもしれない。かつて、インテルではスペイン人MFのフランシスコ・ファリノスがゴールを守ったことがある。
2002年3月、UEFAカップ準々決勝のバレンシア戦で、思わぬ緊急事態が発生した。守護神フランチェスコ・トルドが退場となり、すでに交代枠を使い切っていたため、“ゴールを守る男”がいなくなったのだ。そこで、急きょ名乗りを上げたのが、なんとスペイン人MFフランシスコ・ファリノス。彼はグローブをはめ、敵地バレンシアの前に立ちはだかった——結果、無失点のまま勝利に貢献するという奇跡を演じてみせた。