25日に行われたセリエA第26節のレッチェ対インテルは、アウェーのインテルが4-0で大勝した。
メンバー大幅変更のインテル
インテルのシモーネ・インザーギ監督は、大幅なターンオーバーを決断。コンディションの問題でヤン・ゾマー、フランチェスコ・アチェルビ、マルクス・テュラム、ハカン・チャルハノールが外れたほか、マッテオ・ダルミアン、アレッサンドロ・バストーニ、ニコロ・バレッラが休養となった。
立ち上がりは激しく出たレッチェのペース。前から仕掛けてクリスチャン・アスラニらに猛烈なプレスをかけていった。
それでも先制したのはインテルで、15分にアスラニのスルーパスを受けたラウタロ・マルティネスが決めて1-0とする。
インテルはその後もレッチェのアグレッシブな姿勢に苦しんだが、アレクシス・サンチェスの流動的な動きとダヴィデ・フラッテージの飛び出しで好機をつくり、効果的な攻めを見せた。
インテルは後半の立ち上がりに勝負を決めた。54分、ヤン・ビセックの持ち運びからチャンスをつくると、サンチェスがペナルティーエリア右のスペースでラウタロ・マルティネスのパスを受ける。サンチェスはゴールライン際からマイナスに折り返す身体の向きから真横にラストパスを出すと、フラッテージが押し込んで2点差とした。さらにその2分後にはフラッテージのクロスにラウタロ・マルティネスが飛び込んで、一気に3-0とする。
たたみ掛けるインテルは67分にフェデリコ・ディマルコのCKにステファン・デ・フライが頭で合わせて4-0として、完全にレッチェの気持ちをへし折った。
すでにアスラニ、ラウタロ・マルティネス、ムヒタリャンを下げていたインテルは、76分にタジョン・ブキャナンとエベネザー・アキンサンミロを投入。19歳のアキンサンミロはセリエAデビューとなった。
最後まで集中力を維持したインテルは、守っても危ない場面はほとんどなし。4点の大差がついたゲームは、主審がアディショナルタイムを取らず、90分で試合終了のホイッスルが鳴った。
インテル採点
試合後コメント
シモーネ・インザーギ(インテル監督 / DAZNイタリア・会見)
「最高の試合ができた。(控えの活躍が)監督として最高。これからさらに厳しくなることは分かっているし、その中で勝ち続けなければいけない。そこで、ほかの選手に負けまいとする気持ちを持つ選手がいる」
「これからがシーズンを締めくくる大事な数カ月。ここまでの歩みに満足はしている。ただ、数字に目を向けてはいけない。全員の力が必要」
ラウタロ・マルティネス(DAZNイタリア)
「(成長の秘訣は)チームメートと取り組むこと。僕はまだ伸びしろがある。満足しているけど、何かを手にしたわけじゃない」
「(インテルで101得点。ベストゴールを)1つを挙げるのは難しい。15歳で家を出て、こんな日がくるとは思ってなかった。家族に感謝」
●インテルで101得点達成のラウタロ・マルティネス「まだ伸びしろがある」
エミル・アウデロ(インテルTV)
「今年はいろいろな観点から重要な一年。ハイスタンダードな選手たちと練習する機会がある。そこで学ぶことで、得るものは大きい。コンスタントに出られないのは難しいところもある。GKにとって大事なことだから」
カルロス・アウグスト
「(控えは)その週にたくさん練習をする。僕たちのグループは破壊的だ。みんな友達で、チャンスがあったらミステルに信頼して起用してもらえる」
「センターバックは気に入っている。どちらのポジションも大丈夫」