カルロス・アウグストの初ゴールで先制も…
20日に行われたコッパ・イタリア・ラウンド16のインテル対ボローニャは、延長戦の末、ホームのインテルが1-2で敗れた。
インテルは大幅なターンオーバーを敷き、これまで出番が少ない選手を多く起用した。そこまでは大方の予想通りだったが、ボローニャのチアゴ・モッタ監督も大胆にメンバーを変え、絶好調のジョシュア・ザークツィーらをベンチスタートとしている。
セリエAで好調を維持する2チームの対戦は序盤から拮抗。インテルが主導権を握ったが、ゴールを奪うことはできず、0-0で折り返した。
後半に入って62分、インテルに好機が訪れる。右からのCKのときに相手DFのトンマーゾ・コラッツァがハンド。しばらくプレーは続いたが、VARで確認してインテルにPKが与えられた。しかし、ハカン・チャルハノールはベンチで、キッカーはラウタロ・マルティネスが担当。GKフェデリコ・ラヴァーリアに止められてしまい、先制できない。
その後、互いに温存していた主力を投入したが、それでもスコアは動かず、試合は延長戦に突入した。
インテルは延長戦からバンジャマン・パヴァールを投入する。すると、その2分後に均衡が破れた。左からのCKをフェデリコ・ディマルコがゴール前に入れると、カルロス・アウグストがヘディングで合わせて1-0とする。
ようやく手にしたリードをインテルは、先制点のあとでラウタロ・マルティネスが左ももを気にしながら交代したのは気になるところだが、それでも1点のリードを維持していく。
しかし、延長後半に流れが変わった。112分、CKのチャンスを得たボローニャは、ファーサイドへのボールがそのままラインを割ろうかというところでザークツィーがヒールキックで残す。この絶妙の落としにインテルは反応が一瞬遅れ、サム・ブークマがゴールネットを揺らした。
勢いに乗ったボローニャは、116分に逆転する。中盤でザークツィーがフランチェスコ・アチェルビをかわして前を向くと、フリーでパスを受けたダン・エンドイがGKエミル・アウデロとの1対1を制して2-1とした。
試合はこのまま終了。2連覇中のインテルが早くも大会から姿を消した。勝ったボローニャは、準々決勝でフィオレンティーナと対戦する。