ようやく、ようやく……
23日に行われたセリエA第31節のエンポリ対インテルは、3-0でアウェーのインテルが勝利を収めた。
カンピオナート直近5試合で1分け4敗と不振が続いているインテルは、チャンピオンズリーグ準々決勝ベンフィカ戦を終えたばかりでコッパ・イタリア準決勝セカンドレグのユヴェントス戦を控えていることもあり、前の試合から先発を9人変更した。
ただ、前半はなかなか良い流れをつくれない。エンポリに決定機を与えることはなかったものの、ロメル・ルカクがボールを収めるのに苦労して、マルセロ・ブロゾビッチには軽率なミスもあり、前半を0-0で折り返す。
それでも、後半は良い形で入る。48分、ハカン・チャルハノールのパスをルカクが落とし、ブロゾビッチとワンツー。前を向いたルカクがコースをついた右足のシュートを決めてインテルが先制した。
インテルのFW陣がリーグ戦で流れの中からゴールを奪うのは、3月5日のレッチェ戦以来。ルカク個人では2022年8月13日のレッチェ戦以来となる253日ぶりの流れの中からのリーグ戦ゴールとなっている。
リードを奪ってもなかなか勝負を決める追加点が奪えないことで多くの勝ち点を落としてきたインテルだが、この日は違った。76分、先制点から勢いが出たルカクが左サイドでパスを受けて自ら仕掛けると、鋭い左足のシュートをゴール右に突き刺してドッピエッタ。良いときのルカクを思い出させる豪快な一振りで2点差とした。
88分には途中出場のラウタロ・マルティネスにもゴールが生まれて3-0。インテルにとっては完璧な形で勝利を収めた。