ラウタロ・マルティネスPK失敗 、スペツィアは初シュートで先制
セリエA第26節のスペツィア対インテルが10日に行われた。アウェーのインテルが1-2で敗れている。
インテルはGKにサミル・ハンダノビッチが入り、アンドレ・オナナが休養。デンゼル・ドゥンフリースが外れてダニーロ・ダンブロージオが起用された。中盤は
マルセロ・ブロゾビッチが先発で、ハカン・チャルハノールがお休み。前線はラウタロ・マルティネスとロメル・ルカクの2トップとなった。
対するスペツィアは、大方の予想に反してレオナルド・センプリチ監督が3バックを採用した。
前半は完全にインテルのペース。12分にはダンブロージオがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得した。だが、ラウタロ・マルティネスのシュートはスペツィアGKドロンゴフスキに止められてしまう。
インテルはその後も敵陣で試合を進めた。最終ラインから次々に選手が上がっていき、数的優位をつくっていく。だが、勢い付いたドロンゴフスキの好守もあってゴールネットは揺れなかった。
後半立ち上がりにはラウタロ・マルティネスがヘディングでゴールネットを揺らしたが、その前にオフサイドがあったため認められず。
すると、55分にまさかの事態。スペツィアはGKドロンゴフスキが前線にロングボールを送ると、ムバラ・エンゾラがアチェルビと競り合いながら抜け出した。ペナルティーエリア右に入ったところでインテルはダンブロージオも加わって対応するが、それでもボールを失わないエンゾラが丁寧に落とすと、後半から出場のダニエル・マルディーニがフリーで入ってきて冷静にゴール。スペツィアのこの試合1本目のシュートが得点になった。
インテルは66分に3枚替え。フェデリコ・ディマルコ、デンゼル・ドゥンフリース、エディン・ジェコを投入、ゴセンス、ダンブロージオ、ムヒタリャンが下がった。最前線にルカクとジェコ、やや下がってラウタロという形をとる。それでもなかなかサイドを崩せずにいると、80分にはダルミアンが下がってバレンティン・カルボーニも入った。
すると83分、インテルが同点に追いつく。アレッサンドロ・バストーニのフィードをペナルティーエリア右から中に走って受けようとしたドゥンフリースがDFの前に入って胸でボールをコントロールしたところ、足でクリアを試みたDFの足が入ってPKを獲得。ルカクがキッカーを務めてしっかり決めた。
しかし、その3分後に今度はスペツィアにPK。ゴールを背にボールを受けたコバレンコに対してドゥンフリースが後ろから体を当ててファウルとジャッジされた。これをエンゾラが決めてスペツィアが勝ち越しに成功する。
こうなるとインテルは焦るばかり。集中しきったスペツィアの守備を崩すことはできず、再び追いつくことはできなかった。