昇格組でも侮れない
30日のセリエA第4節でインテルと対戦するクレモネーゼは、第3節にトリノと対戦し、ホームで1-2と敗れた。現在のチーム状況はどうなっているのだろうか。
昇格組のクレモネーゼは、第3節を終えて勝ち点ゼロで19位。フィオレンティーナとの開幕戦を2-3で落とすと、第2節はローマに0-1。ホーム初戦となったトリノ戦に1-2で敗れて3連敗だ。
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昨季セリエBで2位に入り自動昇格となったクレモネーゼだが、レンタルで加入していたGKカルネセッキやオコリ、ファジョーリといった選手はチームを去り、今夏は大きな動きを見せている。
トリノ戦の先発メンバーは以下のとおり。
~3-4-1-2~
GK ラドゥ
DF アイウ、ビアンケッティ、バスケス
MF バエス、ピッケル、エスカランテ、ヴァレーリ、ザニマッキア
FW オケレケ、デセルス
太字が新加入選手。スタメンだけで8人が今夏の新戦力ということになる。モンツァ同様、多くの新戦力を迎えた昇格組は厳しいスタートを切った。
パフォーマンスは好印象
それでも、インテルが簡単に勝てる相手と言い切ることはできない。
開幕戦で対戦したフィオレンティーナは間違いなく格上だが、GKヨヌーツ・ラドゥの信じられないミスがなければ、勝ち点1は取れていたはずのゲーム。第3節で対戦したトリノ戦も好調のチームだが、個々の問題がどちらに転んでいても不思議ではなかった。
トリノ戦ではGKラドゥが好守を連発したが、17分の失点はDFエマヌエル・アイウのミスからだった。防げる失点だっただけに、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は最低評価の「4.5」を付けている。
一方で高い評価を受けたのが、途中出場のレオナルド・セルニコラ。左サイドが本職の25歳は、見事なシュートでゴールネットを揺らしている。
クレモネーゼはチーム全体の評価も上々で、26年ぶりのセリエAでティフォージ含めて士気は高く、その点で相手に脅威を与えている。
実際、マッシミリアーノ・アルヴィーニ監督も高く、『ガゼッタ』は「試合に向けて良い準備をしてきた。前線のスピードを活かそうと試みた」と好評価だった。
その一方で「戦い姿勢はグッド。ただ、デュエルに負けすぎた。そしていくつかの決定的なミス。クオリティが足りない」と指摘されており、個々の能力でインテルに分があることは間違いない。
トリノはセリエA第3節を終えて2勝1分け。唯一のドローはインテルが敗れたラツィオ戦だ。インテルはミラノダービーを控える大事な時期だが、トリノ相手に好印象を残したクレモネーゼは侮れない相手になりそうだ。