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3-5-2以外のシステムも検討
インテルのシモーネ・インザーギ監督が5日、2022-23シーズン最初の会見を行った。『FcInterNews』などがその模様を伝えている。
——ロメル・ルカクの復帰
「1年前は短い時間だったが、とても良い関係をつくれた。クラブからその可能性を聞いて、私にとってはすごく衝撃的だったね。ただ、忘れないでほしいのは、我々がセリエAで最も得点を決めたということだ。ルカクは我々に多くのゴールと解決策をもたらしてくれる。ただ、ほかの選手もいることを忘れないでほしい。勝ち点84という数字は、過去6回のうち5回ならスクデットというポイントだ。もちろん、スクデットを逃した悔しさはあるが、2つのタイトルを獲ったチームだよ」
——今季の目標
「今季はミランの後ろからのスタートだ。イタリア王者の座を目指して、ほかの5、6チームと争うことになる。厳しいシーズンになるだろう。でも、昨季と同じように戦いたい」
——犠牲になるのはミラン・シュクリニアルか
「シュクリニアルは現時点でインテルの選手だ。昨季は見事だったね。7月10日から合宿に入る予定だ。そのあとでどうなるかは分からない。去年の私の就任会見では、ロメルの話題が出ていたが、その15日後に移籍が決まった。とにかく、私はいつもクラブと密に連絡を取っているよ」
——GKはアンドレ・オナナかサミル・ハンダノビッチか
「ハンダノビッチは昨季も素晴らしいパフォーマンスだった。先発で出るのにふさわしい。同時に、オナナの価値も我々は分かっている。インテルの将来を担うGKだ。その価値を示すチャンスはあるだろう。我々は1年前から彼の可能性を信じている」
——パウロ・ディバラが前線補強の仕上げになるか
「みんなが知っている選手だ。いまさら彼のクオリティについて話しても仕方ない。我々には4人のFWがいて、さらに素晴らしいシーズンを過ごしたピナモンティとサンチェスもいる。我々が契約していない選手について話すのは正しくないだろう」
——前線は最終的に4人?
「そうだね。そして5番手に若手だ。ただ、ピナモンティはすでにエンポリで成したことがあるから、その括りには入らない。5番手は若手になる」
——システムは3-5-2か
「今月と来月の開幕までに試していく。私はこのシステムが好きで、それに合った選手がいるという確信がある。その上で、コッパ・イタリアのエンポリ戦でやったように、変えていけるのかというの見たい。ルカクやオナナはもちろん、ベッラノーヴァ、アスラニは若くて興味深い。ムヒタリャンはずっと私が気に入っている選手だ。対戦相手として何度も苦しめられたよ」
——インテルは昨季以上なのか
「ラノッキアが退団したから、ディレクターたちが動いている。デ・フライの代わりとなるセンターが不在だからね。人数としてはフィールドプレーヤーで20人、そこに優勝したプリマヴェーラから3人を加える形で考えている。夏合宿は、カルボーニ兄弟とカザデイを呼ぶ予定だ。ザノッティはすでにトップデビューもしているし、彼も呼ぶだろう。簡単なことではないが、我々は若手にも力を入れている。うまくやってくれることに期待しているよ」
——ルカク加入で戦術は変わるのか
「まだ早いが、いくつかの考えはある。我々は昨季、ハイプレスの試合と引いて構える試合の両方を使い分けた。ルカクはさらに選択肢を増やしてくれる。ほかのFWもよくやってくれているね」
——クリスチャン・アスラニの印象
「とても若いが、プレーは年齢よりもずっと成熟している。アイディアがしっかりしているし、自身の前には昨季見事な活躍をしたお手本がいることも分かっている。経験豊富な一流選手から様々なことを盗まなければいけないと理解しているよ。我々は彼を1年間追ってきたが、この半年で飛躍的に成長した」
——チェーザレ・カザデイの去就は?
「U-19 EUROに出場したからまだオフだ。クラブが決めることだね」
「昨季のことだが、クラブが当初から決めていたのはハキミを放出するということだけだった。ほかに関しては、メルカートの予測不可能性に従って生まれたことだ」
——ブレメルは3バックのセンターとしてだけ考えているのか。それとも両脇としてもみているのか
「ディバラについてもだが、ほかのチームの選手について話すべきではない。実際にそうなったら話をしよう」