アントニオ・カッサーノが13日に『ボボTV』に出演し、インテル時代のユヴェントス戦について語っている。『FcInterNews』が取り上げた。
15日にイタリアダービー
インテルは15日、ユヴェントスと対戦する。すでにスクデットを決めているとはいえ、ユヴェントスとのイタリアダービーは、重要な一戦だ。ユヴェントスはまだチャンピオンズリーグ出場権獲得を目標に戦っており、インテリスタたちは最大のライバルを奈落の底に突き落とすことを願っているだろう。
カッサーノもその一人。2012年、自身が所属していたときの勝利は、特に良い思い出として記憶に残っている。
ユヴェントス・スタジアム(現アリアンツ・スタジアム)は、2011年にこけら落とし。それ以降、ユヴェントスのホームでの強さは圧倒的だった。だが、1年以上続いた無敗伝説に終止符を打ったのが、2012年11月のインテルだった。
カッサーノは「スタジアムで3-1で勝ったときは最高の試合だった」と、この試合を回想し、当時のエピソードを明かしている。
「前日の夜、(当時の監督であるアンドレア・)ストラマッチョーニが自分の部屋にパラシオとミリートとオレを呼んだ。明日はマンツーマンでいけって言われたんだ。オレたちは顔を見合わせ、なんてこたえるべきか分からなかった」
「彼は相手の戦術を予想していたんだ。ユヴェントスが苦しんでいたね。フアン・ジェズスが3人目のDFになって、ビダルを彼の家まで追い回すような勢いだった。で、オレたちはマンツーマンをして、スーパーな試合をした」
「11月まで、オレたちはユヴェントスと勝ち点1差だったんだ。それからベルガモで負けて、勝ち点4差になった。そこから何が起きたかは分からない。でも、オレたちはすごく良いチームだった。最終的に9位で終わったのは全然理解できないけど、何か困難があったんだろう」
コンテへの意見は変えず
「インテルでオレはすごく良かった。ミランに行ったら、オレは神のようになった。レアル・マドリーではピッチから遠く離れていたね。ローマでは王様だったよ。ただ、アッピアーノはクレイジーだった。24時間ずっといたんだ。そのあとで(エリック・)トヒルがきて、今は蘇寧だ。2010年に戻るベースを築いているね。」
「オレがインテルに望むことは、いろいろある。特に監督には大いに疑問がある。ユヴェントスのサイクルに突入するかもしれない。スクデットを獲れたとしても、ヨーロッパじゃ相当苦しむはずだ。コンテはそれを証明してきた。彼がヨーロッパの舞台でもっと向上できるとは思わない。それができたら、オレが間違っていたと最初に認めるよ。ただ、彼は10年間ずっと、カップ戦では散々だ。これからどうなるかみていこうじゃないか」