インテルのクリスティアン・エリクセンが、7日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。スクデットの喜びや、インテルでの適応について話している。
昨年冬にインテルの一員となったエリクセンは、なかなかイタリアに適応できなかった。そのため、頻繁に移籍が噂されるようになり、1月は放出確実と言われていた。だが、コッパ・イタリアのミラン戦でFKを決めてから状況が一変。インサイドハーフとして定位置をつかんでシーズン後半戦で活躍し、インテルのスクデット獲得に貢献している。
エリクセンがさまざまなテーマについて語った。
イタリア王者
「インテルにくる前、優勝は難しかった。今はおそらく、キャリアで一番の時期を過ごしているね」
個人的なリベンジ?
「誰に対してもリベンジなんか考えていない。カルチョをするだけさ。良い時も悪い時もある。スポーツは毎週、劇的に変わるものだ。半年前の僕の状況と今の状況なんて比較にならないよね。今はトロフィーを獲得した。インテルにきてとてもハッピーだと言うしかないよ」
加入してすぐ、「ユヴェントスの支配を止めたい」と話していた。
「このスクデットは、良い出発点だ。これからさらに新しいサイクルをつくっていけたらと思うね」
その上でコンテがとどまることは重要か
「コンテはみんなにとって超重要だ。自分たちの戦い方をする上でもね。彼の指示で僕たちは動く。一緒に優勝できてうれしい。ただ、彼が残るかどうかは僕が決めることじゃない。彼とクラブで決めることだ」
成功の秘訣は?
「チーム全体だ。みんなが目標に向かって、それぞれの貢献をした。どこだって僕たちとの試合は苦しんだ。今シーズンは素晴らしいパフォーマンスができたね」
コンテはよく、「我々がクリスティアンを理解し、クリティアンが我々を理解した」と話していた。
「オープンマインドで学んだ。最初はコンテの指示が理解できなかった。チームのために彼が準備した全てのことを実行して覚えないといけなかった。それまでは直感的に動いていたし、自分の判断ですぐに決断していた。ただ、ここでは従うべき監督のプランがあって、準備を重ねることで選手の位置が常に分かる。それらを全部理解して適応し、1月に話し合い、プレーする時間が増えた。そして、自分にできることを示せたね」
出番がない時期があった
「監督と話した。彼がその瞬間において、チームに最良の選択をすることは知っている。僕のプレー時間が少なかったのは、ほかの選手を出した方がチームの利益になると思ったからだ。個人的な感情じゃないね。もっとプレーしたかった。それは確かだけど、僕は監督の決断を常に尊重していた。チャンスがきたときにいかさないといけないことは分かっていたよ」
ターニングポイントはミラン戦か
「それは外見的なものだね。ミラン戦のゴールで変わったことは、周囲の僕に対する見方だ。それで内側までは変わらない。よりコンスタントに安定してプレーし、チームメートと監督の信頼が得られたとき、状況は変わったんだ」
1月は本当に移籍間近だったのか
「6カ月前は別のクラブも考えられた。事実だね。でも、もう全部変わったよ。誰も将来の予測なんてできないけど、胸にスクデットをつけてここで続けることができたら幸せだ」
プレミアリーグではルカクと対戦している。イタリアでのルカクとは別人だった?
「プレミアリーグでもルカクに疑問の余地はなかった。でも、僕たちのシステムにおいて、彼は最強だ。前から印象的だけど、ここではより支配的だ」