インテルのGKサミル・ハンダノビッチが複雑な状況にいる。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が26日に取り上げた。
初のタイトルに近づく主将ハンダノビッチ
インテルは25日、セリエA第33節でエラス・ヴェローナと対戦し、1-0の勝利を収めた。これによりインテルはスクデットに一歩前進。最短で5月2日に優勝決定という状況になっている。
守護神であり主将であるハンダノビッチは、2012年からインテルに在籍。悲願の初スクデットを目前としている。
ミスが続くインテルのカピターノ
だが、主審のジャッジにより事なきを得たものの、ヴェローナ戦でハンダノビッチは明らかみなミスがあった。ゴール前に浮き上がったボールを腕を伸ばさず抱えてキャッチにいったところ、相手の肩にボールが当たってゴールに入った。実際には失点になっていないものの、守護神ハンダノビッチの3試合連続失点関与は驚きとなっている。
「ハンダノビッチの価値に疑いはない」と『ガゼッタ』は記したが、このパフォーマンス低下は気になるところ。「カピターノは本来の彼のようではないようにみえる」と記した。選手採点もワーストとなったマルセロ・ブロゾビッチと同じ「5」の評価と酷評されている。一方でエラス・ヴェローナのGKマルコ・シルヴェストリを称え、「サン・シーロではなぜ彼がリストに載っているのかを示すパフォーマンスを見せた」と伝えた。
レジェンド・ゼンガ超えは間近
長くインテルのゴールを守るハンダノビッチは、ヴェローナ戦でインテルでのセリエA出場が325試合となった。これはワルテル・ゼンガの328試合まであと3つという数字で、今シーズン中にクラブの記録を更新することになる。
7月に37歳になるハンダノビッチ。インテルはその後釜探しも始めている。偉大な守護神が、初のタイトルを目前に圧力を感じているだけならばいいが……。