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「イブラールカク騒動」の調査が終了。人種差別はなしと判断した模様

1月26日に行われたコッパ・イタリア準々決勝のミラノダービーで起きた騒動について、イタリアサッカー連盟(FIGC)の調査が終了した。『ANSA通信』などが10日に伝えている。

この一戦ではミランのズラタン・イブラヒモビッチとインテルのロメル・ルカクが激しい口論となった。そのときはお互いに警告が出ただけだったものの、審判団が全てを把握していたわけではなく、FIGCの検察が調査を開始。映像の確認や本人たちへの聴取を行った上で、結論を出している。

すでに両クラブと選手には「スポーツマンシップに反する行為」として通達されたとのこと。これからスポーツ裁判所に処分の軽減を要求することができる。

イブラヒモビッチに人種差別的な発言があったのではないかと言われていたが、これには該当しなかった形。長期の出場停止とはならないようだ。

口論の詳細は…

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、争点となっている口論の詳細を伝えている。

まず、イブラヒモビッチがルカクに対して「オマエのママに電話して、ブードゥー教の儀式をしようぜ」と話したことがきっかけ。

「ブードゥー教の儀式」というのは、過去のルカクの騒動に関するもの。2017年エヴァートンに在籍していたルカクは、クラブとの契約延長を拒否。チェルシーが獲得に乗り出していたが、最終的にマンチェスター・ユナイテッドに移籍した。

当時、コンゴ出身のルカクの母が、ブードゥー教のお告げで息子にエヴァートン退団とチェルシー移籍を勧めていると報じられた。2017年にマンチェスター・ユナイテッドでルカクとチームメートだったイブラヒモビッチは、当然そのことを知った上で、ブードゥー教の話をしたとされている。

これでルカクが激昂。「オレの母について話したいのか?なんでだ?」と食ってかかると、イブラヒモビッチが汚い言葉で応戦した。

ヴァレーリ主審はここで両者に警告を出す。するとルカクは「なぜオレとだけ話しているんだ。彼と話すべきだろ」と訴えた。その後ろではイブラヒモビッチが「あとで待ってるぜ」と笑顔で挑発。そのままハーフタイムの混乱となっていた。

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