残り3戦全勝は最低条件
11日のFIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選を終え、グループIのイタリア代表は、より難しい状況になっている。
イタリア代表はエストニア代表に3−1で勝利して勝ち点を伸ばしたが、首位を走るノルウェー代表はイスラエル代表に5−0で大勝し、2位との得失点差をさらにひろげた。
順位 | チーム | 勝ち点 | 試合数 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ノルウェー | 18 | 6 | 29 | 3 |
2 | イタリア | 12 | 5 | 15 | 8 |
3 | イスラエル | 9 | 6 | 15 | 16 |
4 | エストニア | 3 | 6 | 6 | 16 |
5 | モルドバ | 0 | 5 | 3 | 25 |
現実的なのはプレーオフ
まだ数字の上で、イタリアにチャンスはある。イタリアは1試合消化が遅れており、最終戦ではノルウェーとの直接対決があるためだ。
しかし、ノルウェーは次の相手がエストニアで、取りこぼす可能性はかなり低い。仮に直接対決でイタリアが勝ったとしても、得失点差はノルウェーが「26」、イタリアが「7」という状況だ。
プレーオフの相手は?
現実的には、グループ2位となり、プレーオフで本大会行きを目指す可能性が高いだろう。
プレーオフは各グループ2位に加え、2024/25シーズンのUEFAネーションズリーグの暫定ランキングから上位4チームが出場となる。
合計16チームがプレーオフに進出。A〜Dの4つのパスに分けられ、シード決めをしたあとで各パスで準決勝と決勝が行われ、勝ち抜いた4チームが本大会行きとなる。
予選グループ2位の12チームは、11月時点のFIFAランキングを基にシードを決定する。イタリアはランキング上位のため第1ポットとなり、5位〜8位が第2ポット、9〜12位が第3ポットで、ネーションズリーグからの参戦国が第4ポットとなる。
準決勝は第1ポットのホームで行われる一発勝負となる。決勝も同様に一発勝負だが、開催地は抽選で決まる。
今後、順位の変動はもちろんあるが、現時点で第4ポットからの参加となるのは、
- ウェールズ
- ルーマニア
- スウェーデン
- モルドバ
の4チームだ。
ただ、この中のチームがそれぞれの予選グループで1位か2位になれば、別の枠となることにも注意が必要だ。
イタリアは4年前、プレーオフ準決勝で北マケドニアに敗れた。誰もが決勝でポルトガル代表との決戦になると考えていた中で足元をすくわれ、W杯出場を逃していた。
首位通過という奇跡を信じつつ、2位を当然と思わずに着実に勝ち点3を重ねていくことが重要なはずだ。
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