セリエA最下位クレモネーゼが8強へ
17日に行われたコッパ・イタリア・ラウンド16のナポリ対クレモネーゼは、PK戦の末にクレモネーゼが勝ち進んだ。
セリエAのチーム同士を完全に女性審判団がさばく初のゲームとしても注目された一戦。不振のクレモネーゼは、ダヴィデ・バッラルディーニ監督を迎えての初戦で、セリエA首位と最下位の顔合わせとなった。
当然主導権を握ったのはナポリだったが、先制点はまさかのクレモネーゼ。18分、鋭いカウンターからピッケルが決める。
だが、ナポリはその後反撃に成功した。33分、混戦の中からフアン・ジェズスが頭で押し込んで同点とすると、36分にはゼルビンのクロスにシメオネが合わせて逆転した。
後半はスコアが動かず、試合は2-1で終了するかと思われたが、新生クレモネーゼは諦めていなかった。87分、右からのクロスにアフェナ・ギャンが頭で合わせてゴール。土壇場で2-2とし、試合は延長戦に突入した。
延長前半にクレモネーゼが退場者を出すと、直後にナポリはオシメンを投入。勝負に出る。それでも、GKカルネセッキを中心としたクレモネーゼ守備陣を攻略できず、延長戦は2-2で終了。PK戦で勝敗をつけることになった。
PK戦もどちらも譲らず、成功が続く。最初の失敗は先行のナポリ。4人目のロボツカが枠を外してしまった。クレモネーゼは5人全員が成功して勝利を収めた。
大波乱を起こしてベスト8に駒を進めたクレモネーゼは、準々決勝でローマと対戦する。