生粋のトリノっ子は好青年のキャリアを紹介
イタリア代表は23日、EURO2024予選でイングランド代表と対戦する。FWマテオ・レテギの話題が注目されているが、トリノからの招集されたアレッサンドロ・ボンジョルノもアッズーリデビューが懸かった状態だ。
トリノでの活躍が好評価のボンジョルノはどんな選手だろうか。
●イタリア代表最新メンバー【EURO2024予選イングランド戦など】
プロフィール
アレッサンドロ・ボンジョルノ(Alessandro Buongiorno)
生年月日:1999年6月6日(23歳)
国籍:イタリア
ポジション:DF
身長:194cm
これまでのキャリア
ボンジョルノは生粋のトリノっ子。トリノのサンタ・リタ地区生まれで、ボールを蹴り始めたのは同地区の大きな公園パルコ・カヴァリエリ・ディ・ヴィットーリオ・ヴェネトだった。この公園は、トリノのスタディオ・オリンピコのすぐ横。トリノの下部組織に入団するのは自然な流れだった。
トリノのプリマヴェーラでコッパ・イタリア・プリマヴェーラ優勝を経験したボンジョルノは、2018年4月4日のクロトーネ戦でセリエAデビュー。だが、最後の交代カードで82分に投入されたボンジョルノはすぐに負傷。転倒した際にひじを亜脱臼し、88分にピッチから退くほろ苦デビューだった。
次のシーズンはセリエBのカルピへレンタル。18試合に出て翌2019/20シーズンにトリノに復帰したが、結局前半戦は出番がなく、冬の移籍市場でトラーパニにレンタルされ、13試合に出て戻ってきた。
2度のレンタルを経てトリノのトップチームに定着すると、イバン・ユリッチ監督の到着で2022/23シーズンはレギュラーに定着。3バックの左などをこなしている。すでにチームの副キャプテンを任されており、2022年9月17日のサッスオーロ戦で初めてトップチームのキャプテンマークを巻いた。
イタリア代表はU-18から各世代を経験。2022年12月に行われた有望株を集めたA代表候補のキャンプに呼ばれると、2023年3月17日に初招集を受けている。
プレースタイル
ボンジョルノは194cmの長身で身体能力にも恵まれたセンターバック。2023年3月のトリノダービー・ユヴェントス戦ではCKで競り勝ち、先制点をアシストしている。左利きというのも現代のサッカー界では重宝される要素の一つだ。スピード、ポジションセンスなども高く評価されている。
『GianlucaDiMarzio.com』によると、極めてマジメな性格。集中力が高く、常に誰かをサポートしようとする意識も高い。そのため、リーダーとしての資質は十分。試合中に集中力を欠くようなことがほとんどないのはチームにとってありがたいメンタリティだ。
マメ知識
- トップチームとプリマヴェーラを行き来していた時期は、エミリアーノ・モレッティやニコラス・ブルディッソが先生だった。練習の終わりに毎回先輩のもとへ行き、どこを改善すべきかを質問し続けた。居残り練習は当たり前で、改善への努力を惜しむことはない。(『GianlucaDiMarzio.com』)
- 一番の憧れはアレッサンドロ・ネスタ(本人談)
- 弱点は「少し気が弱い」ところ(本人談)
- カルチョ以外の関心事はバスケットボール(本人談)
- 学生時代の得意科目は数学、苦手科目は地理(本人談)
- 2023年2月に経済学の学位を取得。3年制通信大学卒業。卒論テーマは「カルチョ界のエモーショナルマーケティング:トリノFCの例」
- ウルバーノ・カイロ会長は学位取得について「カルチョも大事だが、勉強も大切なことで、これが君をさらに選手として成長させてくれることだろう。おめでとう、ドットーレ」とSNSで賛辞を送った。