ローマ指揮官がインテルでのエピソード持ち出す
ローマのジョゼ・モウリーニョ監督とアントニオ・カッサーノのバトルが注目を集めている。『コッリエレ・デッラ・セーラ』などが9日に取り上げた。
現役時代に問題児として名を馳せたカッサーノは現在、歯に衣着せぬ発言で周囲を喜ばせている。セリエA第29節ではユヴェントスを下したラツィオを絶賛し、トリノに辛勝だったローマを酷評した。
「ラツィオの監督はカルチョを愛し、自分の仕事を愛している。もう一方はそんなことどうでもいいんだ。サッリは素晴らしいカルチョをするが、もう1人はゼロだ。モウリーニョのはただの映画だ。彼は偉大な監督でありコミュニケーターだが、オレにとっては関係ないね」
一方で、モウリーニョ監督はトリノ戦のあとで、こう答えた。
「誰もが自分の好みを話していい。批判する自由があるよ。私は気にしない。カッサーノはローマ、インテル、レアル・マドリーでプレーした。私の記憶によると、レアル・マドリーではジャージ姿だった。ローマでは確かスーペルコッパを優勝しているが、彼はプレーしていなかったんじゃないかな。そして、インテルではロンバルディア州のカップも獲れなかったと記憶しているよ。さて、私はインテル、レアル・マドリー、ローマで何を獲っただろうか。彼は私が問題だと言うだろうが、私は彼と問題になる気などさらさらない」
さらに、次の言葉が大きな話題を呼んでいる。
「彼は40歳で、私は60歳だ。そのうちマルコ・リヴァヤにやられるぞ」
リヴァヤとカッサーノに何が?
クロアチア代表のマルコ・リヴァヤは、インテル下部組織出身で、一時インテルのトップチームでプレーしていた。突然なぜリヴァヤが出てきたのだろうか。
報道によると、これは2012/13シーズンの出来事。当時リヴァヤとカッサーノはチームメートで、練習中の接触から大きなケンカに発展したという。その際、当時20歳のリヴァヤが10個上のカッサーノを圧倒してしまったそうだ。
このときのインテルの監督はモウリーニョではなかった。しかし、当時クラブ内で完全に極秘扱いとなっていた事件は時間の経過とともに外に漏れ伝えられるようになり、関係者の間では有名な話だという。それがモウリーニョ監督の耳にも届いていたようだ。