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クレモネーゼ戦でローマ指揮官とやりあったマルコ・セッラ氏
ローマのジョゼ・モウリーニョ監督の発言を受けて、イタリアサッカー連盟(FIGC)の検察が調査に動き出した。『スカイ』が2日に伝えている。
ローマは先月28日のセリエA第24節でクレモネーゼと対戦し、1-2で敗れた。後半立ち上がりに退席となったモウリーニョ監督は、第4の審判を務めたマルコ・セッラ氏が問題発言をしたと主張している。
その後、モウリーニョ監督には2試合のベンチ入り禁止処分が下った。セッラ氏については、音声データが残っていないため、真相は闇の中になるかもしれない。ただ、FIGCもモウリーニョ監督の発言に注目しており、調査に乗り出したとのことだ。
セッラ氏は何と言ったのか?
モウリーニョ監督は後半開始直後、クレモネーゼ側に有利な笛があったとして判定に不満を持ち、第4の審判であるセッラ氏に問い掛けた。その後、モウリーニョ監督はヒートアップ。同氏は主審に報告し、退席にするべきだと進言した。
セッラ氏が何と言ったのかは大きな争点だ。もちろん現時点で明らかになっていないが、『スカイ』は問題発生時のセッラ氏の唇の動きから発言を推測。「みんなアンタを愚かだと笑い者にしている。家に帰りなさい」と言ったのではないかとした。
試合後、モウリーニョ監督は審判団の控え室に乗り込み、説明を要求した。ローマ指揮官によると、セッラ氏は「覚えていない」の一点張り。報道によると、モウリーニョ監督は「私のキャリア30年間でこんな扱いを受けたのは初めてだ」と大声で怒りをあらわにした。
処分は難しい?
たとえセッラ氏の発言に問題があったとしても、実際に何かが動くかは分からない。FIGCの検察は各方面の証言に基づいて状況を把握するしかないという。
モウリーニョ監督は試合後のインタビューで、録音データがあるはずだと指摘したが、第4の審判の発言が音声に残るのは、本人が録音機能をオンにしたときのみであり、録音する義務はない。そのため、録音データがないことを咎めることはできず、そばにいた人物がどのような発言をするかに全てはかかっているようだ。