今年3月までミランでチーフフットボールオフィサーを務めていたズボニミール・ボバン氏が、7日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。
ボバン氏は2月末、クラブの許可を得ずに『ガゼッタ』の独占インタビューに答えた。ラルフ・ラングニック氏を次期指揮官に招へいする話などがイバン・ガジディスCEO主導で進められたことなどを話し、関係が崩壊。クラブを去ることになっている。
その後、ミランが調子を上げると、ステファノ・ピオリ監督が信頼を得て続投が決定している。
ボバン氏は再開後のリーグについて、「とても楽しんだよ。特にミランはスーパーだった」と語った。
ボバン氏のあとにミランを追われるのではないかと言われていたパオロ・マルディーニの重要性については、「もちろん、様々な理由から重要だ。何よりも、これかでに示された能力という点で必要だ。あまりに短い時間だったが、我々は楽しんだよ」と語っている。
また、ピオリ監督の続投については、「ステファノは素晴らしい人物であり、最高の監督だ。契約のあとで電話をしたが、とてもうれしいことだね。彼はトップレベルの仕事をした。最終的に、非常に厳しい時期で我々の決断は良かったんだ。そこからチームの進歩がみられてうれしいよ」と満足げに話した。
さらに、ズラタン・イブラヒモビッチの去就にも触れている。「去年の夏のメルカートのあと、私は2人の経験豊富な選手が必要だと言った。イブラヒモビッチとケアーが加わり、レビッチがブレークしたことで、ミランは明らかに成熟したね。その結果、チームのほぼ全員が良い方向に向かった。だから、2月の時点で我々はイブラヒモビッチと紳士協定を交わし、契約延長を頼んでいた。体力が続かないということなら辞めるとなっていたが、ズラタンは自分の身体を理解している。問題ないと確信していたよ。ただ、そのタイミングで更新とはならなかったね」と明かした。
ボバン氏はイブラヒモビッチがミランで続けるか問われると、「彼は天才で、違いを生み出すことができる。彼があと少なくとも1年は残らなければいけない。彼の重要性は明らかで、いくつもの側面から大事だ。彼のおかげで若手が急激に伸び、チームのいろいろなことが変化した。ラファエル・レオンを見てほしい。素晴らしい才能の持ち主だが、最高の形で導く存在が必要だったんだ」と絶賛している。
5カ月前に戻れるならやり直したいかと問われたボバン氏は、「絶対にイエスだ」と返答。「個人的には、たくさんの議論があり、話し合って理解されなかったことが無駄ではなかったことが分かってうれしく思う。本当のミランの基盤はそこにある」と述べた。
すぐにFIFAでの仕事に復帰すると言われてたボバン氏。ただ、今回は「長い間マネジャーとして仕事をしてきたから、少し落ち着いた夏を母国のクロアチアで過ごそうと思う。将来のことはそれから」と考えているとのことだ。