『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は20日、ミランDFテオ・エルナンデスの得点力に焦点を当てた。
19日のセリエAでウディネーゼと対戦したミランは、アンテ・レビッチの2ゴールのほかにテオ・エルナンデスが1ゴールを決め、3-2の勝利を収めている。
テオ・エルナンデスは、この日のゴールが今季6得点目。カンピオナートだけで5得点を挙げている。前半戦で得点力不足に苦しんだミランは、チーム内得点王がクシシュトフ・ピョンテクの4得点だった。テオ・エルナンデスはこの日の得点で単独首位に立ったことになる。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はテオ・エルナンデスの市場価値がシーズン開幕前に比べて2倍の4000万ユーロまで上昇したとした。
ミランでは1995/96シーズンにクリスティアン・パヌッチがシーズン5ゴールを記録した。2002/03と2004/05シーズンはセルジーニョがシーズン6得点を記録。カンピオナート5ゴール、カップ戦合わせて6ゴールと、第20節終了時点のテオ・エルナンデスと同じ数字だ。
サイドバックとして驚異的な決定力を示しているテオ・エルナンデスは、さらに上も狙える状況。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、アルド・マルデラの記録が目標だと記した。
かつてイタリア代表でも活躍したマルデラは、1978/79シーズンにミランでカンピオナート30試合に出場して9得点を記録。その前のシーズンは8ゴールを記録し、高い得点力を示していた。
もちろん、この記録を狙うのは大変だが、テオ・エルナンデスにはあと18試合残されている。ミランのDFとしての記録達成も夢ではない。
『MilanNews』はスペイン『AS』からの反響を伝えている。元レアル・マドリーの同選手の活躍はイタリア国外でも話題で、同紙はヨーロッパ全体で4位タイの得点数であると指摘。トップはフランクフルトのマルティン・ヒンターエッガーで28試合9得点。ビトーリア・ギマランイスのエドモンド・タプソバが30試合7得点で続き、LASKのラインホルト・ランフトルが29試合6得点。これに続くのがテオ・エルナンデスとのことだ。
ステファノ・ピオリ監督はウディネーゼ戦のあと、テオ・エルナンデスが世界最高クラスの選手になり得ると絶賛していた。どこまで記録を伸ばすかにも注目が集まる。